2014年8月22日金曜日

バゥルザルブンガ山で群発地震 ― アイスランド (続報-2)


8月20日付「バゥルザルブンガ山で群発地震 ― アイスランド (続報)」の続報です。

バゥルザルブンガ山(地図)とその周辺で発生している群発地震は収まる気配がありません(グラフ参照)。

下の図は群発地震の震源の移動を示しています。各震源の色分けは、地図の右側にある縦棒に示されています。濃い青色が群発地震が始まった8月16日当日、最も濃いオレンジ色が群発開始から6日目の8月21日を表しています:

Credit:  Icelandic Meteorological Office

バゥルザルブンガ・カルデラ内で始まった群発地震は、北と北東に向かう地震群に分かれました。北に向かった地震群はヴァトナヨークトル氷河(地図)の北縁付近に到達しましたが、18日午前2時37分に今回の群発で最大となる M4.5 の地震が発生した後、発生が急減しています。一方、北東に移動する地震群は現在も非常に活発です。北東に伸びる直線状に地震が多発しているのは、マグマがこの方向に岩盤を押し広げながら、水平に陥入していることを示していると思われます。また、カルデラ内の地震は群発発生当初以降は収まっていたのですが、21日には再び活発化しています。

これまでのところ、震源はほとんどが深さ5~12kmの範囲にとどまっており、上昇する傾向は見られないとのことです。

以下は、アイスランド気象庁の発表資料です:

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