霧島連山の新燃岳(地図)の噴火は、東北地方太平洋沖地震の半年後の2011年8月31日から9月6日にかけての小噴火を最後に沈静化しました。噴煙は、2014年2月11日に白色の噴煙が火口縁上50mに達したのが最後で、最近では「火口縁を越える噴煙は認められません」という状態が続いています。
その一方で、新燃岳の北西約4kmにある韓国岳(地図)周辺では、2014年2月ごろから地震回数がわずかに増加していましたが、8月20日、火山性微動、火山性地震、傾斜変動が観測されました。以下は、気象庁が8月22日に発表した「平成26年 No.34 週間火山概況 (平成26年8月15日~8月21日)」からの引用です:
新燃岳に隣接する韓国岳周辺で、20日01時36分頃に継続時間が約7分の火山性微動を観測しました。この微動に伴いわずかな傾斜変動を観測しました。また、火山性地震が時々発生しました。
今後の火山活動の推移に注意する必要があります。
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