8月7日10時00分、口永良部島(地図)に対する噴火警報が切り替えられました。これまでの警報では「火口から概ね2kmの範囲では噴火(大きな噴石)に警戒をしてください」とあるだけでしたが、新しい警報では「火砕流に警戒してください」という文言が加えられています。噴火警戒レベル「3(入山規制)」は継続しています。
8月3日に発生した噴火は水蒸気爆発の類いではなかったようです。噴火警報の本文には次の記述があります:
口永良部島で、3日12時24分に発生した噴火は、火山灰を分析した結果、マグマが直接関与していた可能性があることがわかりました。 今後、マグマが関与した噴火が発生した場合、火砕流が発生する可能性があります。
以下の資料には、噴火後の様子を空撮した写真が添えられています。噴火に伴って発生した火砕サージ(火山ガスと火山灰等との混合物で、火山ガスの比率が高く高速で流下する現象)の痕跡や、火口の縁に新たにできた割れ目などが写っています:
- 口永良部島の火山活動解説資料 平成26年8月5日21時00分発表 (PDF形式)
- 口永良部島の火山活動解説資料 平成26年8月6日21時00分発表 (PDF形式)
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