2014年8月1日金曜日

阿蘇山周辺で昆虫や植物に異変


活動がやや活発化している阿蘇山の周辺で、春ごろから昆虫や植物に異変が起きています。

ミヤマキリシマやミヤマキリシマにつく害虫に、火山ガスの影響とみられる異変が報告されています。「阿蘇の初夏を彩るミヤマキリシマ(ツツジ科)の花芽や芽を食べる害虫が例年に比べて減っている」、「阿蘇市の仙酔峡や阿蘇山上に群生し、5月中・下旬頃から見頃を迎えるミヤマキリシマが、今年は例年の2、3割程度と花付きがよくない。葉っぱも少なく茶色の株が目立ち…」、「仙酔峡や山上広場の群落は枝先を枯らした。このため、ほとんど花がつかず、近年にない寂しい風景を見せている」:

熊本県阿蘇市波野(地図)で、7月中旬から、栽培しているホオズキが枯れたり変色したりする被害が報告されています。波野は阿蘇山の中岳から約15km離れています。「朱色になる実の一部が今月中旬頃から枯れたように変色する被害が出ている。被害はハウス内の約1万2000本のホオズキのほとんどに出ている」:

上記記事には、「10年ほど前にも同じような被害を経験している」との記述があります。2003年から2005年にかけて、阿蘇山の中岳では小規模な噴火が複数回おきています。


関連記事