2度も津波に流された観音像の話です。岩手県釜石市の漁村に祭られていた観音像は、1933年の昭和三陸地震津波で流失しましたが、4キロ離れた漁村に漂着し、戦後に元の場所に安置されたのだそうです。3月11日の東日本大震災の大津波で再び流失しましたが、発見され民家に保管されているとのことです:
岩手県陸前高田市の諏訪神社に祭られていた神札が津波で流され、茨城県鹿嶋市の海岸に漂着。鹿島神宮と長野県の総本社・諏訪大社の協力で陸前高田市の諏訪神社にもどされることになったという話です。陸前高田市の諏訪神社は、津波で建物などが流され、宮司も亡くなったとのことです:
昔から仏像が漂着したという話は多く、寺院などの縁起となっています。たとえば、京都の六角堂や因幡堂です。前者には淡路島に流れ着いたという如意輪観音、後者には勅使・橘行平(たちばなのゆきひら)が海中から引き上げたという薬師如来が祭られています:
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