2024年7月4日木曜日

火山雷

 
中米・グアテマラのアカテナンゴ火山(Acatenango Volcano、地図)の火山雷
 
 
 

2024年7月3日水曜日

日本海にシャチの群れ — 新潟県佐渡市

 
6月28日午前10時ごろ、新潟県佐渡市姫津(地図)の沖合で、日本海では珍しいシャチの群れが目撃・撮影されました。20頭を超える群れで、最大のものは体長 8~9m ほど。

「シャチがなぜ佐渡沖に現れたのかはわからないが非常に珍しい」(新潟市の水族館マリンピア日本海):
 
[備考: 6月30日20時43分 佐渡付近 M3.8 深さ 40km 最大震度 1; 7月1日12時32分 佐渡付近 M4.1 深さ 22km 最大震度 1]
 
 

2024年7月2日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-163)

 
米国イエローストーン国立公園の 6月の状況です。
 
6月には、スティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。今後数週間で次の噴出が発生するとみられています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月26日 58
2
4月3日 37
3
5月30日 57
 
 
6月の地震活動は通常のレベルでした。全体で 72件の地震が観測され、最大は 6月10日に発生した M2.5 でした。6月6日から 9日にかけては群発地震があり、29件の地震が観測されました。
 
イエローストーン・カルデラでは、2015年以来続いている長期的沈降傾向が停滞しています。これは、毎年夏期にみられる雪解け水や地下水流入によ季節的な変化と考えられています。昨年 9月末以降では通算して約 3cm の沈下となっています。ノリス間欠泉盆地では過去 4ヶ月間で約 1cm の沈下が生じています。
 

 

2024年7月1日月曜日

小惑星 2024 MK が地球と月に接近 (続報-2)

 

6月29日に地球に接近した小惑星 2024 MK のレーダー画像です(拡大)。ずいぶん角張った形をしています。道に撒かれている砂利のようです。比較的平坦な面と、小さな突起のようなものがたくさんある面があるようです。この画像は小惑星が約 240000 マイル(38万6000km)の距離にある時に撮影されました。このレーダー観測によって、直径は約 500 フィート(150m)と判明しました:
 
 
 
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国際小惑星の日

 
報道が少ないためか、あまり知られていませんが、6月30日は国連公認の「国際小惑星の日」(International Asteroid Day)でした。当日以降、世界各地でいろいろな催しがおこなわれます:
 
以下は国連のウェブサイトに掲載されている文書です:
 2016年12月、国連総会は決議 A/RES/71/90 を採択し、6月30日を国際小惑星の日と宣言しました。これは、「1908年6月30日にロシア連邦のシベリア上空で起きたツングースカ衝突の日を毎年国際レベルで記念し、小惑星衝突の危険性について人々の意識を高める」ためです。

国際小惑星の日は、小惑星衝突の危険性について人々の意識を高め、信憑性の高い地球近傍天体の脅威が発生した場合に世界レベルでとるべき危機管理行動について人々に周知することを目的としています。
 
(中略)
 
地球近傍天体(NEO)は、地球にとって壊滅的な被害をもたらす潜在的な脅威です。NEO は、地球の軌道の近くを通過する小惑星または彗星です。NASA の NEO 研究センターによると、地球近傍小惑星は 1万6000 個以上発見されています。1908年6月30日にロシア連邦シベリアで発生したツングースカ小惑星事件は、記録に残る中では地球上最大の小惑星衝突でした。
 
2013年2月15日、秒速 18.6km で移動する巨大な火球(専門的には「スーパーボライド」と呼ばれます)が大気圏に突入し、チェリャビンスク上空で崩壊しました。NASA によると、この小惑星の有効直径はおよそ 18m、質量は 1万1000 トンと推定されています。チェリャビンスク火球の衝突エネルギーは、TNT 爆薬のキロトン数(火球のエネルギー・パラメータとして通常引用される)でおよそ 440 キロトンでした。チェリャビンスクの事件は異常に大きな火球が引き起こしたもので、1908年にロシアのシベリアで起きたツングースカ大爆発以来、最もエネルギーの高い衝突事件として認識されています。
 
国連宇宙部(UNOOSA)は長年にわたって NEO に取り組んでおり、NEO 衝突の危険性は国際的な対応を必要とする世界的な問題であると認識しています。衝突の脅威となる物体の特定やそれに応じた対策の立案など、このような危険性に対処するには、国際社会による公共の安全のための協力的な行動が必要です。
 
2013年に宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)が承認した地球近傍天体衝突の脅威に対する国際的対応に関する勧告に基づいて、国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)と宇宙ミッション計画諮問グループ(SMPAG)が 2014年に設立されました。
 
国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)は、明確に定義された通信計画とプロトコルを使用して、小惑星衝突の考えられる結果の分析で各国政府を支援し、被害軽減対策の立案をサポートします。

宇宙ミッション計画諮問グループ(SMPAG)は、地球近傍天体の軌道変更に必要な技術を特定し、惑星防衛手段に関する勧告について合意を形成することを目的とする各国宇宙機関間のフォーラムです。