2018年12月15日土曜日

小惑星 2018 XX3 が月と地球に接近・通過


小惑星〝2018 XX3〟が12月10日から11日にかけて、月と地球に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 3~7m と推定されています。発見されたのは 12月13日です。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 XX33~7  (月)12月10日 08:38
(地球)12月11日 03:56
1.62
1.25
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月と地球への接近時刻にはそれぞれ ±8分、±4分の誤差が見込まれています。

最接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.6km(時速約1万7000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事