2021年7月29日木曜日

アラスカ半島南岸沖で M8.2

 
7月29日15時16分(日本時間)ごろ、アラスカ半島南岸沖で M8.2、震源の深さ 32.2 km の地震が発生しました(震央地図)。プレート境界で逆断層が動いたことによる地震です。
 
以下は、米国地質調査所(USGS)が発表した今回の地震についての "Tectonic Summary" の主要部分をテキトー訳したものです:
2021年7月29日(現地時間2021年7月28日)に、アラスカ州ペリービルの南東(アラスカ半島の南)で発生したM8.2の地震は、太平洋プレートと北米プレートの間の沈み込み帯の境界面上、またはその付近で衝上断層[低角逆断層]が動いたことにより発生したものである。

発震機構の予備的な解析では、北西に浅く、または南東に急峻に傾斜した断層で破壊が起こったとみられる。発生場所、発震機構、深さ、そしてイベントの大きさは、2つのプレートの間の沈み込み帯の境界で発生した滑りであるという解釈と合致している。

この地震が発生した場所では、太平洋プレートが北西に向かって北米プレートに1年に約64mmの速さで収束し、震源の南東約125kmにあるアラスカ−アリューシャン海溝から沈み込んでいる。
 
震源は一般的には地図上の点として描かれることが多いが、この規模の地震は、より広い断層領域での滑りとして表現するのが適切である。今回の地震のような規模の逆断層現象は、通常、200×80km程度の大きさ(長さ×幅)がある。