2022年2月28日月曜日

火星のサンゴ?

 
火星ではこれまでも奇妙なものがいろいろ見つかっていますが、これは何でしょうか。サンゴの化石のようでもあるし、蠕虫類の巣穴の生痕化石のようにも見えます。NASAの火星探査車キュリオシティのロボットアーム先端に取り付けられたMAHLI(Mars Hand Lens Imager)が撮影した6枚の画像から3次元の構造を再現した動画です:
 
 
 以下は静止画像です:

以下のページでは、画像をマウス・ポインターで「掴む」ことによって、任意の方向からこの物体を観察することができます:

2022年2月27日日曜日

御嶽山の噴火警戒レベル 引き上げ (続報-2)

 
 
2月27日に気象庁が発表した「火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第5号 令和4年2月27日16時00分」 によると、御嶽山では、24日以降、火山性微動は観測されておらず、火山性地震はやや少ない状態で推移しているとのことです:

  火山性地震 火山性微動
2月23日 97回 1回
2月24日 2回 0回
2月25日 17回 0回
2月26日 4回 0回
2月27日15時まで 3回 0回
 
 
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噴気の温度上昇 — 長崎県・雲仙温泉

 
KTNテレビ長崎の記事から。
 
長崎県雲仙市の雲仙温泉(地図)で、地熱活動が活発化しています。 

「雲仙温泉の地熱活動が活発化し、九州大学島原地震火山観測センターによりますと、清七地獄(地図)で122度余りの噴気が確認されたということです」、「雲仙温泉清七地獄では、火山ガスの噴出も活発化していますが、今のところさらに活発化して火山噴火に結びつくことは考えられないとしています」(九州大学・ 松島健准教授):

記事中にある小浜温泉(地図)は、雲仙国立公園の西麓にある温泉地です。
 
気象庁が2月8日に発表した雲仙岳の資料では、噴気の温度には言及していません:
 
 

2022年2月24日木曜日

御嶽山の噴火警戒レベル 引き上げ (続報)

 
2月23日付「御嶽山の噴火警戒レベル 引き上げ」の続報です。
 
2月24日に気象庁が発表した「火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第2号 令和4年2月24日16時00分」によると、 24日は静穏な状態で推移しているようです:

  火山性地震 火山性微動
2月23日 97回 1回
2月24日15時まで 0回 0回
(回数は速報値)   
 
 
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近畿圏中心領域大型地震 (続報-257)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が 2月21日15:00 付けで更新情報を出しています。前兆変動が継続中とのことです。
 
「CH29・K1 特異変動継続中/4月中発生の可能性否定/5月末前後発生の可能性も考察中/前兆変動終息待ち」: No.1778 長期継続大型地震前兆  続報 No.322 (PDF形式) 
  • 静穏だった CH29観測装置(八ヶ岳)に 2月20日から21日にかけて明確な特異変動が出現。

  • K1観測装置(高知観測点)に、2月16日から17日にかけて糸状特異が出現; 2月19日以降、基線電圧値が大きく低下する特異変動を観測。

  • 今後の観測で CH29観測装置と K1観測装置の特異変動の終息時期を確定し、発生日を特定したい。現状では 5月末の可能性が考えやすい。
 
推定日5月末の可能性を検討中
継続中の前兆変動の終息を確認するまで不確定
推定時間帯 午前9:00±2時間 または 午後5:00±2時間
(前回の更新情報から変更)
推定震央領域 続報 No.322」所載の図4太線内 火山近傍
斜線域は可能性考えやすい参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
現状では火山噴火を示唆する前兆は見られず、関連噴火は考えにくい。
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 

2022年2月23日水曜日

御嶽山の噴火警戒レベル 引き上げ

 
 2月23日午後、御嶽山(地図)の噴火警戒レベルが「1(活火山であることに留意)」から「2(火口周辺規制)」に引上げられました。
 
「御嶽山では、本日(23日)14時15分頃から火山性地震の増加がみられています。また、14時19分頃には火山性微動とともに、山頂付近に設置された二ノ池北傾斜計で南側(地獄谷側)が隆起する変化がみられました」: 
 
気象庁が2月8日に発表した解説資料では「噴煙活動や山頂直下付近の地震活動は緩やかな低下が続いており、火山活動の静穏化の傾向が続いています」とされていました:
 
御嶽山は長野県と岐阜県にまたがり、乗鞍火山列の南端に位置する複合成層火山です。
 
 
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2022年2月22日火曜日

イワシ大量漂着 — 青森県横浜町

 
2月中旬から、青森県横浜町(地図)内の複数の漁港や海岸に、多数のイワシの死骸が漂着しています。マイワシとみられ、体長15~20cm。寒波の影響による海水温の低下が原因と推測されています。

「前回打ち上げられた2018年ほど大きな規模でない」:
 

2022年2月21日月曜日

富士山上空に黒い髑髏

 
髑髏のようでもあり、羽を広げたカラスのようでもあり ・・・(拡大

 
 千葉県からも同じ雲が撮影されていたようです:
 
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三重県南東沖で深発地震、異常震域

 
【2月23日追記】気象庁が発表した暫定値によると、M5.0、深さ356km。震央は速報値より少し東にずれて「34° 4.5'N 137°20.7'E」(震央地図)。それに応じて震央地名も「三重県南東沖」から「遠州灘」に変更されています。【追記終わり】
 
2月21日07時12分ごろ、三重県南東沖で M4.5、震源の深さ約 350km の深発地震がありました(速報値)。
 
この地震は震源に近い近畿や東海地方では無感でしたが、震源から遠く離れた関東北部や福島県で震度1から2の揺れを観測しました。最大震度2を観測したのは、福島県浪江町と栃木県宇都宮市でした。沈み込んでいる太平洋プレートのスラブに沿って揺れが遠方の地域に伝わる「異常震域」と呼ばれる現象です:
 
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2022年2月19日土曜日

謎の爆発音 — 福岡県久留米市

 
2月17日午後4時10分ごろ、福岡県久留米市(地図)内の広い範囲で爆発音や衝撃音がして、建物の壁や窓ガラスがゆれるなどしました。原因はわかっていません。
 
警察や消防によれば、原因となるような事故や災害は確認されていません。陸上自衛隊は、演習などの心当たりはないとのこと。また、航空自衛隊によると「(築城)基地所属のF2戦闘機2機がこの時間帯、久留米市上空の高度6・4キロを飛行した可能性がある」が、「衝撃音が発生するような速度ではなかった」とのことです:

以下は久留米市の北に隣接する大刀洗町(防災科学技術研究所 高感度地震観測網 N.TARH 福岡県 大刀洗観測点)で観測された振動(16時11分ごろ)です:

残る可能性としては、他国の軍用機による衝撃波か、上空で火球が爆発したということぐらいでしょうか。後者の場合だと、もっと広い範囲で爆発音が聞こえていてもいいような気もします。

 
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東京湾で稍深発地震

 
2月17日15時32分ごろ、東京湾(震央地図)で M3.2、深さ 81kmの稍深発地震が発生しました(以上は暫定値; 速報値では M3.3、深さ 90kmで、震央も千葉県寄りとされていました)。 最大震度は、東京都千代田区、新宿区などで震度 1でした。

同日00時36分ごろにも、東京湾(震央地図)で M1.4、深さ 60km の地震が起きています(暫定値)。
 
 

2022年2月17日木曜日

ヘール・ボップ彗星 首位陥落

 
 
ゆっくりと太陽に近づいている巨大彗星(2014 UN271、Comet Bernardinelli-Bernstein)の大きさが観測によって判明しました。その直径は約137kmで、これまで観測史上最大とされていたヘール・ボップ彗星(〝1997年の大彗星〟)の約74kmを大きく上まわっています:

この彗星は現在、地球や太陽から約29億kmの距離にあります。地球にもっとも近づくのは2031年ですが、この時でもこの彗星は土星軌道の外側にあります。
 
2014 UN271 は黄道面の南側から接近します。Credit: NASA/JPL-Caltech
 
この彗星は太陽系外縁の「オールトの雲」から飛来したと考えられており、その公転軌道の遠日点は太陽から約1光年の距離にあります。公転周期は上の記事では550万年と書かれていますが、NASA/JPLのデータベースでは333万年とされています。
 
 

豊後水道の長期的スロースリップ

 
神戸大学の研究です。
 
豊後水道では、南海トラフ巨大地震の震源域に隣接するプレート境界の深部延長面上で、数ヶ月から数年の継続時間を持つ長期的スロースリップが約6年の間隔で繰り返し発生しており、南海トラフ巨大地震の前兆を捉えるためには、このような現象の時空間変化を監視することが重要であると考えられているとのこと。

「過去の豊後水道スロースリップと比較すると、2018-2019年スロースリップは、最も継続時間が短かったにもかかわらず、すべり量、すべり速度、地震モーメント、モーメントマグニチュードはいずれも最大でした」:
 
なお、スロースリップとスロー地震の区別について、上の記事の「用語解説」には次のように書かれています:
スロー地震    断層破壊がゆっくりと進行する地震現象。低周波地震、低周波微動、超低周波地震、短期的スロースリップイベント、長期的スロースリップイベントなど、多様な時定数をもつ低速な断層すべり現象の総称。

有明海にクジラ — 熊本県玉名市

 
2月15日午前、熊本県玉名市(地図)沖の有明海にザトウクジラとみられるクジラが現れました。 

「20年ぐらい(漁師をしていて)初めて(クジラを)見ました。有明海にいると思っていなかった」(撮影した漁師)、「遠浅の湾状になっている有明海で、生きている姿を撮影することは非常に珍しい」、「ザトウクジラは2016年に一度天草で座礁した例はありますが、めったに見ることができない種類」(海中水族館シードーナツ):
 

2022年2月16日水曜日

巨大地震は2日前にわかる !?

 
岡田斗司夫氏の YouTube 動画です。どこまで信憑性のある話なのかわかりませんが・・・
 

鳥の大群が地面に激突 — メキシコ・チワワ州

 
2月7日早朝、メキシコ北部チワワ州 Cuauhtémoc(地図)で、鳥の大群が地面に激突する様子が防犯カメラに捉えられました。ほとんどの鳥はすぐに飛び立ちましたが、後には百羽近くの死んだ鳥が残されました。この鳥は、アメリカやカナダからメキシコに渡ってくる yellow-headed blackbird(blackbird=クロウタドリ)であるとみられています。原因については諸説ありますが、上空から猛禽類に襲われ、それを回避しようとしたものの低空だったため地面に激突してしまった、との説が有力です:

この防犯カメラの映像は、これまで原因不明とされることが多かった鳥類の大量死の決定的瞬間を捉えたものと言えるのではないでしょうか。
 
2月10日夜、イギリス・ウェールズ地方 Pembrokeshire 州(地図)で、約200羽のムクドリ(starling)の死骸が路上に散乱しているのが見つかりました。死骸が現れたのは午後9時から11時の間とされていますが、別の報道では午後8時ごろにはすでに死骸があったとの証言もあります。原因はわかっていないようですが、夜間のため、鳥が方向感覚を失って地面に衝突したという説も出されています:
 

サケガシラ漂着 — 石川県かほく市

 
2月14日夕方、石川県かほく市高松(地図)の海岸に、深海魚のサケガシラが打ち上げられているのが見つかりました。 体長約1.5m。

「よく似た同じく深海魚のリュウグウノツカイもともども冬場、県内の海岸に漂着したり、網にかかったりしたという連絡が多いシーズンで五、六件ある」(のとじま水族館):
 

2022年2月14日月曜日

イスラエルが早期地震警報システムを開始

 
2月7日、イスラエルは Truaa(ラッパの音)と名付けられた早期地震警報システムを正式に開始しました。仕組みは日本の緊急地震速報と同じです:

以下は記事からの抜粋テキトー訳です。地震警報が出されたときの対応は、敵性国家に囲まれたイスラエルならではのものです:
例えば 死海の北で地震を検知した場合、エルサレムでは約3秒、テルアビブでは18秒、ハイファでは30秒の余裕がある。

地震警報が出されたらどうすればよいのか? 建物の中にいる場合は外に逃げる、外に出られない場合はママド(安全な部屋兼防空壕)に避難するが、ミサイル攻撃のときと違って、ドアは開けたままにする。外に逃げられず、ママドもない場合は、テーブルや机などの丈夫な家具の下に身を隠す。

Truaa の警報はホームフロントコマンド(Home Front Command)によって出される。ホームフロントコマンドはミサイル警報も出しており、どちらもサイレンが鳴る。地震警報とミサイル警報はどう区別するのか。地震警報は「レイダット・アダマ」(Reidat adama=地震)とはっきり発音される。

地質調査所によると、Truaa システムは約120基のセンサーを基盤としており、国中に配置されているが、特に地震の多い地域、すなわち死海トランスフォーム断層とヤグール(Yagur)断層(別名カルメル山断層)に最も稠密に配置されている。

イスラエルは100年に一度、強い地震に襲われている。最後に起きたのは1927年。イスラエルでは、ほとんどの住宅や多くの塔が、地震対策が義務化される前に建設されており、地震に対して安全な地域はないと考えられている。

イスラエルは、かつて大地溝帯(Great Rift Valley)と呼ばれ、現在では全長約7000kmの連続した断層であると理解されている場所に位置している。

死海やガリラヤ海は、死海トランスフォーム断層と呼ばれる長大な亀裂の一部であり、これはアフリカ・プレートとアラビア・プレートの間の一連の活断層である。

アフリカ・プレートとアラビア・プレートはほぼ同じ方向に動いているが、そのスピードが違っている。アラビア・プレートはアフリカ・プレートより速く動いており、その結果、地震が発生する。マグニチュード7以上の大きな地震も起こる。
 
古津波の専門家は、聖書の時代には津波がイスラエルを襲っていたと推測しているが、聖書には津波に関する記述はない。おそらく、海岸にいた目撃者が(すべて)溺れてしまったためだろう。

Truaa には誤検知はない。確かにセンサーは爆発のような大きな音を感知するが、それらは全く異なるサインであり、システムが混乱することはない。ネズミがくしゃみをしただけで国中に警報が出されることはない。


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小惑星 2022 CO6 が月と地球に接近

 
2月15日、小惑星〝2022 CO6〟が月と地球に接近します。
 
2022 CO6 (2022年2月13日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)2月15日 13:15
 (地球)2月15日 17:53
接近日時 誤差
(月)±1 分
(地球)±1 分
接近距離 (月)0.39 LD
(地球)0.58 LD
推定直径
20 ~ 44 m
対地球相対速度
9.3 km/s ≅ 3万4000 km/h
発見から地球接近まで5 日
次の地球接近2024年8月10日ごろ
公転周期262 日 ≅ 0.72 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2022 CF7 が月と地球に接近

 
まもなく、小惑星〝2022 CF7〟が地球のそばを通過します。
 
2022 CF7 (2022年2月13日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)2月14日 04:05
 (地球)2月14日 12:18
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)1.13 LD
(地球)0.83 LD
推定直径
7 ~ 15 m
対地球相対速度
8.6 km/s ≅ 3万1000 km/h
発見から地球接近まで3 日
次の地球接近2022年7月6日
公転周期552 日 ≅ 1.51 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2022年2月13日日曜日

熊野プルトンが南海トラフ巨大地震の誘因に

 
 紀伊半島の地下に存在する巨大な火成岩の塊「熊野プルトン」(地図)。このほど、地震波の解析によって3Dで可視化され、その広がりや深さが明らかになりました(断面図)。
 
「熊野プルトンの存在は2006年に初めて明らかになった。火成岩が地下に貫入し、ゆっくりと冷えて固まり、大きな塊となったものだ」、「地殻は、プルトンの下では重みで撓み、上方ではわずかに膨らんでいる」、「このプルトンの両側面では、1944年と1946年にマグニチュード8を上まわる巨大地震が発生している」、「このプルトンはこの地域の地形と地殻変動に大きな影響を与えている可能性がある」:
 

ポエが立つ — 台湾・基隆市

 
2月6日、台湾北部の基隆市にある廟所(地図)で、占いのために投げられたポエが立つという珍しいことがおこりました。
 
ポエは三日月形(あるいは餃子のような形)をした占い具で、 片面は平面に、反対側は丸みを帯びた形状に作られており、それぞれが「陽」と「陰」に対応。これを落とすように投げて陽と陰の組み合わせで吉凶を判断するのだそうです。
 
以下の記事の写真で、ガラスケース内の2つのポエのうち、手前が立った状態だと思われます:

記事中に「7日に台湾広域で揺れが観測される地震があったが、ポエは倒れなかった」とありますが、 台湾東部の海域では昨年11月ごろから地震が続いています。1月3日には M6.3、2月12日には M5.8が発生し、沖縄県石垣市などで震度2を観測しています。
 
ポエについては以下を参照してください:

サケガシラ漂着 — 富山県朝日町

 
2月12日午前、富山県朝日町(地図)のヒスイ海岸に、深海魚のサケガシラが打ち上げられているのが見つかりました。体長約1.5mで、すでに死んでいました。

「サケガシラの成魚は富山湾では毎年2月から4月頃にかけて定置網にかかったり、打ち上げられたりすることがある」(魚津水族館):
 

2022年2月12日土曜日

市民宇宙飛行士募集、締め切り迫る

 
宇宙船に乗るには金持ちや有名人である必要はない —— 非営利団体「スペース・フォー・ヒューマニティ(Space for Humanity)」が市民宇宙飛行士プログラムへの応募を受け付けています。このプログラムは、低軌道宇宙飛行の訓練を行い、宇宙飛行の費用を負担してくれるもので、応募の締め切りは2月15日。
 
「市民宇宙飛行士プログラムの包括的な目標は、『オーバービュー効果』(宇宙飛行士が上空からこの壊れやすい惑星を見た後に経験する、人生を変えるような視点の変化)を広く伝えること」:

現時点では、Blue Origin社、Virgin Galactic社、Space Perspective社の機材で飛行する予定で、この団体の創設者であるディラン・テイラー(Dylan Taylor)氏は、昨年12月にBlue Origin 社の New Shepard に搭乗して飛行しているとのことです。

プログラムの詳細と応募は以下から。応募資格には、18歳以上で英語が堪能であること、コミュニケーション能力やリーダーシップがあることなどが求められていますが、国籍に制限はないようです:
 

2022年2月11日金曜日

小惑星 2022 CJ5 が月と地球に接近・通過

 
2月10日に小惑星〝2022 CJ5〟が月と地球の直近を通過して行ったことがわかりました。
 
2022 CJ5
(2022年2月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)2月10日 13:17
 (地球)2月10日 19:52
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)0.870 LD
(地球)0.083 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
11.6 km/s ≅ 4万2000 km/h
発見から地球接近まで1 日
次の地球接近2022年7月10日
公転周期877 日 ≅ 2.40 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
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2022年2月10日木曜日

火星探査車: 車輪が大きく損傷

 
 現在、火星の表面で活動しているNASAの探査車はキュリオシティとパーシビアランスの2台ですが、前者の車輪の損傷状況を1月27日に撮影した画像が公開されています。キュリオシティは2012年8月に火星のゲール・クレーターに軟着陸して以来約9年半にわたって探査を続け、これまでに約27kmを走行しています。現在はクレーター内にあるシャープ山の斜面を少しずつ登っているところです:

長年岩場の多い地形を走行することなどによって破損した車輪がなんとも痛々しいです。NASAは可能な限り緩やかな地形を横切るルートを選択し、車輪を制御するための改良したソフトウェアを送信して、走行する地形の種類に応じてキュリオシティの速度を調整するなどの対策を講じているとのことです。NASAでは、キュリオシティの車輪は残りのミッションの遂行に耐えられるとみています。
 
 
 

クロテングギンザメ捕獲 — 北海道広尾町

 
 1月29日、北海道十勝沖で広尾町(地図)の漁船が深海魚のクロテングギンザメを捕獲しました。スケトウダラの刺し網にかかったもので、体長約1m。水揚げ時には生きていました。
 
「クロテングギンザメは水深500メートル以下で生息するが、広尾では水深350メートルの地点で捕獲された。珍しいケースで、本州と比べて水温の低さが要因とみられる」:
 
[備考](いずれも速報値)
  • 2月11日 9時42分ごろ: 十勝沖 M4.0、深さ 10km、最大震度 1
  • 2月13日 6時00分ごろ: 十勝地方中部 M3.6、深さ 70km、最大震度 1
  • 2月13日 15時50分ごろ: 十勝沖 M4.6、深さ 70km、最大震度 3
 

海岸近くにイルカの群れ — 福岡県北九州市

 
2月9日午後、福岡県北九州市小倉北区の赤坂海岸(地図)で、イルカ3頭の群れが泳いでいるのが目撃・撮影されました。

「撮影した男性は釣りに来ていて、偶然、この珍しい光景を目撃しました」、「その後、工場地帯の方に泳ぎ去ったということです」:
 

2022年2月9日水曜日

真冬にヘビ出現 — 兵庫県


冬場の野鳥を撮ろうと出かけた写真愛好家がヘビに遭遇しました。撮影日時と場所は明記されていませんが、写真の投稿日が1月31日であることから1月末ごろのことで、撮影者のプロフィールに「居住地域」が兵庫県、「主な撮影フィールド」が兵庫県内と書かれているので、兵庫県内のことと思われます。
 
「冬場に蛇、それも黒い蛇に遭遇したのにはびっくり」、「最初は死んでいるのかと思いましたが、しばらくして再度行ってみると頭の向きが変わっていたので、動いていることを確認しました」:

1995年1月17日の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の前にもヘビが出現しています。以下は『阪神淡路大震災 前兆証言1519!』(弘原海清、東京出版、1995)からの引用です:
昨年12月の8日と17日の両日、冬眠中のはずのマムシが出て来て家人と「変だね」と話しておりました。当方には崖と竹藪があり夏には時々マムシにお目にかかりますが、今まで冬に出て来たことはありません。他のヘビはおりません。(神戸市垂水区)
 
季節はずれのヘビが度々出現していました。昨年10月の末頃より床下に2日に一度のわりで姿を見せ、11月になると毎日1日中(朝10時頃から夕方4時頃まで)おり、12月には毎日トグロを巻いて、それが地震当日まで続きました。(西宮市)
 
1978年1月14日の伊豆大島近海地震(M7.0)の前にも、冬にもかかわらず多くのヘビが目撃されています。以下は『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』(力武常次、東京大学出版会、1986)からの引用です:
  • ヘビが出て死んでいた。(東伊豆町、震央から19km、地震の4〜5日前)
  • マムシ数匹が突然出て来た。(下田市、23km、2〜3日前)
  • ヘビ(ヤマカガシ体長60cm)が舗装道をはうのをみた。(磐田郡豊岡村、130km、2日前)
  • 近所の家の庭からヘビが出てきた。(横浜市戸塚区、90km、1日前)
  • ヘビを見た。(東伊豆町、19km、当日の朝)
  • ヘビ(土モグリ)6匹、石垣より出てきた。(南伊豆町、32km、24分前)

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2022年2月8日火曜日

幻日環出現 — 宮城県丸森町

 
2月8日午前、関東北部や東北南部太平洋側で、太陽の周囲に日暈(ハロ)や幻日が現れました。宮城県丸森町(地図)では幻日環も撮影されました:
 
幻日環は、天頂を中心として太陽を貫いている光の輪です。以下の写真がわかりやすいと思います:
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-134)

 
米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)の 1月の噴出は、23日の 1回だけでした。 前回の噴出(12月16日)から38日目でした。
 
 
 
 正確な噴出回数の記録が残っている範囲では、スティームボート間欠泉の年間噴出回数が最も多かったのは 2019年と 2020年の48回です:
 
順位 噴出回数
1
2020 48
1
2019 48
3 2018 32
4
1964 29
5
1963 26
6
1982 23
7
1965 22
 
 
以下のグラフは、2018年3月15日に1289日(約3年半)ぶりに噴出を再開して以降、昨年末までの噴出回数の推移を示したものです:

(クリックで拡大)

各年の噴出記録は以下のリンク先を参照してください:

小惑星 2022 CD3 が月と地球に接近

 
2月8日、小惑星〝2022 CD3〟が月と地球に接近しました。
 
2022 CD3 (2022年2月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)2月8日 08:51
 (地球)2月8日 11:59
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)1.64 LD
(地球)0.75 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
11.2 km/s ≅ 4万 km/h
発見から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期967 日 ≅ 2.65 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2022年2月5日土曜日

活火山でゴミ問題を解決する?

 
燃えさかる活火山の火口に増え続けるゴミを投入して焼却処分すればゴミ問題が解決するのではという考えがなぜ無理なのか、火山学者が解説しています。火山によっては溶岩の温度が焼却炉より低い、ゴミが燃焼するときに発生する有毒ガス(焼却炉では除去できる)と火山ガスの混合、溶けた溶岩が露出している火山は意外に少ない、ゴミの投入による爆発の危険性、火山が先住民の聖地となっている、などなど。
 
「燃え盛る火山のなかにすべてのゴミを投げ入れてしまえばいい──そう思ったことはないだろうか? しかし、問題はそれほど単純ではない」:

原子力発電所から出る使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物を海溝に沈めるというアイデアも見たことがあります。海洋プレートの沈み込みによって地球の奥深くまで運ばれるので安全だとのことでしたが、そう単純ではないようです。
 

首都圏で相次ぐ揺れ

 
下の「関連記事」のリストからも、このところ首都圏で地震が増えているように感じます。小さな地震でエネルギーを発散してくれれば ・・・ と思う方も多いと思いますが、そうは問屋が卸さないようです。

「これまで何年、年十年と起きている小規模地震を集めてもいずれ起こる首都圏直下地震の一つ分にも当たりません。むしろ、小規模地震によってエネルギーが放出されるのは=海溝のプレートや断層が動いている指標になるだけ。首都圏直下地震ならM9クラスが起きてもおかしくありません。仮にM5、6クラスの地震が何度起きていても、本震に関係ないのです」:
 

クロチクが開花 — 北海道苫小牧市

 
北海道苫小牧市の苫小牧市サンガーデン(地図)で、1月下旬からクロチクが花を咲かせています。
 
「1月下旬、黄緑色で稲穂のような花を一斉に付け始めた」、「平成の終わり(2019年)ごろから各地で開花の報告が増えているが、メカニズムは解明されていない」(近畿大学農学部教授)、「クロチクはハチクの変種で、開花周期はおよそ 120年」(森林総合研究所):

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河口付近にボラの大群 — 兵庫県芦屋市

 
兵庫県芦屋市(地図)を流れる宮川(地図)の河口付近にボラの大群が押し寄せています。

「こんな数は初めて。群れすぎて窒息死してしまったのでしょうか」(地元住民)、「水温の変動など何らかの要因で川の方が居心地が良いとか、体に着いた寄生虫を落とすためとか、そんな可能性は考えられる」(須磨海浜水族園):
 
毎年この時期には、日本各地からボラの大群の出現が報道されるのですが、1995年1月17日の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の前にもボラの大群が目撃されていました。『前兆証言 1519!』(弘原海清、東京出版、1995)から一部を以下に引用します:
1月15日頃 明石市の明石川(大観橋下)を魚(ボラと思われる体長30cm)が何百匹も上流に向かって泳いで行くのが見えました。(明石市、女)
 
1月14日に淡路島・岩屋旧一文字に渡りメバル釣りをしてた時のことですが海面を見て、ずいぶんたくさんのゴミが浮いているなあと思ったのですが、よく見るとボラの大群なのです。このひとかたまりが何百匹と思う位のボラの群団が、何十か所にも波間に水面に浮いているわけで、私自身海釣りと池のヘラブナ釣り20年、毎月の休日を釣りに費やしてきた身でも、この光景は初めてのことでした。(高槻市、男)


2022年2月3日木曜日

津波に巻き込まれた車 — トンガ王国

 
フンガ・トンガ−フンガ・ハアパイの大規模噴火で発生した津波。自動車は沖に流されることはなく、乗っていた人たちは無事だったとのことです:
 

2022年2月2日水曜日

神奈川県東部で稍深発地震、最大震度3

 
2月1日04時34分ごろ、神奈川県東部を震源とする最大震度3の稍深発地震が発生しました。暫定値は、M3.9、震源の深さ 100km。震央はJR大船駅の近くで(震央地図)、震度3だったのは東京都千代田区大手町でした。
 
発震機構解からは、横ずれ断層の動きに、やや正断層的な成分が加わった様子がうかがえます:

震源球 (下半球等積投影)
気象庁ウェブサイトより


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深海にマダイ — 鹿児島県十島村

 
1月22日、鹿児島県十島村諏訪之瀬島(地図)沖の水深約300mから釣り上げられたマダイが鹿児島市の魚市場に持ち込まれました。 マダイの生息域は水深200mまでとされています。

「マダイの生息域は一般的に深さ200メートルまでとされる。それを超える深海で釣れたというのは聞いたことがない」(鹿児島大学水産学部教授):
 
諏訪之瀬島では活発な火山活動が続いています。また、同島が属するトカラ列島の近海では地震が頻発し、昨年12月9日にはM6.1の地震も発生しています:
 

2022年2月1日火曜日

エイが整列 — 栃木県大田原市

 
1月21日の出来事です。栃木県なかがわ水遊園(地図) で飼育されているポルカドット・スティングレイ(ブラジル原産の淡水エイ)が一列に並んでいる様子が撮影されました。

「開園当初の2001年7月から当園で飼育している」、「あんなにもみんなで並んでいるのは初めてです。撮影後すぐに解散してしまいました。原因は不明です」:
 
 
 
『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか 電磁気地震学の誕生』(池谷元伺、NHKブックス、1998)には、魚類の整列現象は電場逃避行動であるとして、ヤマトメダカ、キンギョ、グッピイ、ドジョウなどに対する再現実験の結果が示されています。 また、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の前にはグッピイや池のコイが整列したとの記述もあります。
多くの動物は体内電流が少なくなる方向に、筋繊維が垂直になるように並ぶ。または、仲間の陰に隠れる。
 
 [備考] 1月31日00時38分、茨城県北部 M3.8、震源の深さ 10km、最大震度 3(暫定値、震央地図); 同日、この地震以外にほぼ同じ場所で無感地震が17回発生。震央から栃木県なかがわ水遊園までの距離は約40km。