神戸大学の研究です。
豊後水道では、南海トラフ巨大地震の震源域に隣接するプレート境界の深部延長面上で、数ヶ月から数年の継続時間を持つ長期的スロースリップが約6年の間隔で繰り返し発生しており、南海トラフ巨大地震の前兆を捉えるためには、このような現象の時空間変化を監視することが重要であると考えられているとのこと。
「過去の豊後水道スロースリップと比較すると、2018-2019年スロースリップは、最も継続時間が短かったにもかかわらず、すべり量、すべり速度、地震モーメント、モーメントマグニチュードはいずれも最大でした」:
- 2018-2019年豊後水道スロースリップの詳細を解明
- Better prediction of megathrust earthquakes: Illuminating slow slip plate tectonics in south-western Japan.
なお、スロースリップとスロー地震の区別について、上の記事の「用語解説」には次のように書かれています:
スロー地震 断層破壊がゆっくりと進行する地震現象。低周波地震、低周波微動、超低周波地震、短期的スロースリップイベント、長期的スロースリップイベントなど、多様な時定数をもつ低速な断層すべり現象の総称。