2015年1月18日日曜日

新島誕生 ― トンガ王国


南太平洋のトンガ王国地図)で、昨年末に始まった海底火山の噴火によって新島が誕生しました:

赤と黄色の線が新島の成長を示しています。
Credit: Ministry of Lands and Natural Resources, Kingdom of Tonga;
Matangi Tonga Online

12月下旬、Hunga Tonga島(地図)とHunga Ha’apai島(地図)の間の海底で噴火が始まりました。12月18日に撮影された衛星写真には変色水域が写っていないのに対して、同28日の写真には写っていることから、この期間に噴火が始まったと考えられています。

Hunga Tonga島とHunga Ha’apai島は、直径約6kmのカルデラの一部が海面上に出ているもので、同海域には過去の海底火山の噴火によって形成されたコーン(円錐形の海底火山)がいくつも存在しています。

1月11日、海底火山の山頂部が海面上に現れ、噴煙が高さ10kmに到達しました。トンガの国内航空便はフライトがキャンセルされ、国際線はサモアに行き先変更を余儀なくされました。近隣の島でも降灰が確認されています。

1月15日現在、新島は東西方向に長い形で、長さ1.5~2km、幅約1km、山頂部の高さ約100mにまで成長しています。新島は、すでにHunga Ha’apai島の北東端に接続しています。


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