以下は記事からの抜粋テキトー訳です。地震警報が出されたときの対応は、敵性国家に囲まれたイスラエルならではのものです:
例えば 死海の北で地震を検知した場合、エルサレムでは約3秒、テルアビブでは18秒、ハイファでは30秒の余裕がある。地震警報が出されたらどうすればよいのか? 建物の中にいる場合は外に逃げる、外に出られない場合はママド(安全な部屋兼防空壕)に避難するが、ミサイル攻撃のときと違って、ドアは開けたままにする。外に逃げられず、ママドもない場合は、テーブルや机などの丈夫な家具の下に身を隠す。Truaa の警報はホームフロントコマンド(Home Front Command)によって出される。ホームフロントコマンドはミサイル警報も出しており、どちらもサイレンが鳴る。地震警報とミサイル警報はどう区別するのか。地震警報は「レイダット・アダマ」(Reidat adama=地震)とはっきり発音される。地質調査所によると、Truaa システムは約120基のセンサーを基盤としており、国中に配置されているが、特に地震の多い地域、すなわち死海トランスフォーム断層とヤグール(Yagur)断層(別名カルメル山断層)に最も稠密に配置されている。イスラエルは100年に一度、強い地震に襲われている。最後に起きたのは1927年。イスラエルでは、ほとんどの住宅や多くの塔が、地震対策が義務化される前に建設されており、地震に対して安全な地域はないと考えられている。イスラエルは、かつて大地溝帯(Great Rift Valley)と呼ばれ、現在では全長約7000kmの連続した断層であると理解されている場所に位置している。
死海やガリラヤ海は、死海トランスフォーム断層と呼ばれる長大な亀裂の一部であり、これはアフリカ・プレートとアラビア・プレートの間の一連の活断層である。アフリカ・プレートとアラビア・プレートはほぼ同じ方向に動いているが、そのスピードが違っている。アラビア・プレートはアフリカ・プレートより速く動いており、その結果、地震が発生する。マグニチュード7以上の大きな地震も起こる。
古津波の専門家は、聖書の時代には津波がイスラエルを襲っていたと推測しているが、聖書には津波に関する記述はない。おそらく、海岸にいた目撃者が(すべて)溺れてしまったためだろう。Truaa には誤検知はない。確かにセンサーは爆発のような大きな音を感知するが、それらは全く異なるサインであり、システムが混乱することはない。ネズミがくしゃみをしただけで国中に警報が出されることはない。
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