2011年9月10日土曜日

オオオニバスの異変 ― 愛媛、岡山


愛媛県今治市の公園のオオオニバスが、今年に限って明るいうちから開花し話題になっています。通常は夜8時頃から早朝にかけて花を咲かせるのだそうです。「専門家らは『なぜ、今年だけ早い時間に咲くのかさっぱり分からない』と首をひねっている」とのこと:

瀬戸内海を挟んで対岸の岡山県岡山市の植物園では、オオオニバスが自生する現象が起きています。「温室で栽培しているオオオニバスは、今年は生育不良」であるにもかかわらず、自生種たちは〝温室育ち〟を尻目に、株を増やし大きくなっているとのこと。野外で自生すること自体が珍しいのだそうです:

オオオニバスたちは焦っているようです(笑)。来るべき何かを察知して、子孫を残そうと生き急いでいるのでしょうか。

以下は、半田山植物園のブログ記事です:

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2011年9月9日金曜日

ドイツで地震、オランダで揺れ


現地時間9月8日午後9時2分ごろ(日本時間9日午前4時2分ごろ)、オランダとの国境に近いドイツ北西部のクサンテン(Xanten、地図)付近を震央とする地震がありました。規模はマグニチュード4.6(下記の記事では4.5)、震源の深さは3km。震源が浅かったためか、規模の割には大きな揺れがあったようです。地震に慣れていないオランダ人にとっては「かなりのショック」だったとのこと:

以下は GFZ German Research Centre for Geosciences の資料です:

上記資料にあるメカニズム解を見ると、正断層的な成分と横ずれ断層的な成分が混ざった地震のようです。


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香川県で73年ぶりの地震


9月8日19時58分ごろ、香川県で最大震度3の地震がありました。マグニチュードは3.7、震源の深さは約10km。震央は観音寺市大野原町付近(地図)。香川県内を震源とする震度3以上の地震が観測されたのは73年ぶりだそうです:

防災科学技術研究所の発表したメカニズム解を見ると、〝ビーチボール〟(震源球)の縫い目が中央で交わり、円をきれいに4等分しています。典型的な横ずれ断層です。震央の位置を考慮すると、中央構造線断層帯に属する断層が、中央構造線と平行に水平にずれた(右横ずれ断層)と考えられます。

Image Credit: 独立行政法人 防災科学技術研究所


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犬は地震予知ができるのか?


日本初のペット産業国際見本市で、「地震予知のデモンストレーション~あなたの犬は地震予知できるか?~」というセミナーがあったそうです。講師は麻布大学の太田光明教授(獣医学部 動物応用科学科 介在動物学研究室):

「電磁波に反応する犬の割合は30頭につき1頭くらい」で、訴えるように吠える、穴を掘る、逃げようとする、などの行動が見られるが、「なかには地震の数時間前になると決まっておもらしする犬」もいるのだそうです。

「雷も電磁波を発生させるものなので、雷が鳴る前から非常におびえているような犬なら(地震予知の)可能性はあるかもしれません」とのこと。これで思い出すのは実家で飼っていた犬。子犬の時に父が保健所からもらい受けてきた雑種なのですが、雷雲が近づいてくると不安げにうろうろと歩き回り始め、大きな雷鳴がすると狂ったように吠えたり走り回ったり。ひょっとすると地震予知の素養があったのかも知れません。大きな音が大嫌いで、風で玄関の扉がバタン!と閉まったときや、ワンタッチで開く傘が目の前でバサッと広がったときに、腰が抜けてお漏らしをしたこともあるので、単に雷鳴におびえていただけかも知れませんが。

太田教授の研究については、以下のような記事もあります。阪神淡路大震災の直前に異常行動を起こしたペット300頭近くの血液サンプルを採取して地震予知に関係すると考えられる遺伝子配列「地震感知遺伝子」を探しているのだそうです:

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一斗缶で地震予知? ― 『じしんカン』


「ヘルツホルム共鳴」という現象を利用して、地震の前兆として発生する低周波音に気づきやすくする、というもののようです:

「ヘルツホルム共鳴」については、やさしい解説が見当たりません。数式がでてきますが、以下のページなどを参照してください:

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2011年9月8日木曜日

北斗七星のそばに明るい超新星


8月24日、オクスフォード大学のチームが、おおぐま座にある M101 星雲の中に超新星を発見しました。この超新星は、9月7日から8日(日本時間では8日から9日)にかけて最も明るくなり、双眼鏡や小口径の天体望遠鏡でも見えるようになると予想されています:

発見された超新星〝SN 2011fe〟(暫定名は〝PTF 11kly〟)は、Ia型。このタイプの超新星はピーク時の明るさ(絶対等級)が理論的に明らかになっているため、それを地球から見たときの見かけ上の明るさと比較することによって、超新星爆発が起きた銀河までの距離が計算できます。一方、この銀河のスペクトルが示す赤方偏移からは、この銀河が地球から遠ざかっていく後退速度が判明します。銀河までの距離とその後退速度がわかれば、宇宙の膨張速度を示すハッブル定数を求めることができます。

M101星雲までの距離は、資料によって大きな差があります。理科年表には1900万光年との記載がありますが、Wikipediaでは2700万光年、AstroArtsのメシエ天体ガイドでは2300万光年となっています。今回出現した超新星の観測によって、精確な距離が求められると良いのですが。

M101星雲は北斗七星の柄(熊の尾)の先端近くにあります(星図星図)。空があまり暗くない場所では、M101(光度 9.6等級)が微かすぎて見えず、超新星だけが見えることもあると思います。


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2011年9月7日水曜日

カトラ山のカルデラ内で地震増加 ― アイスランド


アイスランド南部・ミルダルスヨークトル氷河の下にあるカトラ山で、先週後半あたりから地震が増加しています。これまでの最大はM3.2:

今回の群発地震がこれまでと違うのは、(1)カルデラ周辺ではなくカルデラ内部に集中して発生していること、(2)すべてが10km未満の浅いところで発生していること、(3) 震源が複数の直線上に並んでいる、という点です。これらは、カルデラ内部の浅いところに、マグマが薄い岩脈状になって貫入してきていることを示している、との指摘があります。

アイスランド当局もカトラ山の監視を強めていますが、これらの地震はただちにカトラ山の噴火に結びつくものではない、とのことです。


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2011年9月1日木曜日

愛知県のプレート境界付近でスロースリップ


以下は、8月31日に開かれた東海地震の判定会のまとめです。8月1日の駿河湾 M6.2、同12日の遠州灘 M5.2のいずれも、東海地震の想定震源域もしくはその周辺で発生した地震だったが、その後、現在まで、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測されていないとのこと:

8月12日に遠州灘で発生したM5.2の地震について、気象庁は「(プレート境界型で)想定東海地震と同じメカニズムで発生した可能性が高い」、防災科学技術研究所は「プレート境界型地震ではない」、「懸念される東海地震と同じではない」との見解を発表していました。しかし、今回の判定会で気象庁は、「(プレート境界ではなく)プレート境界に近いフィリピン海プレート内部で起きた可能性が高い」に修正したとのことです (このブログの8月13日付「12日の遠州灘 M5.2 ― 東海地震と同じメカニズム」と8月23日付「12日の遠州灘 M5.2 ― 東海地震と同型ではない」を参照してください):

なお、上掲の判定会会長会見の文書には次のようなことも書かれています:
  • 御前崎の長期的な沈降傾向は継続している。東海地 震の想定震源域及びその周辺におけるフィリピン海プレートと陸のプレートとの固着状況の特段の変化を示すようなデータは得られていない。
  • 8月1日と12日の地震では、東海地域のひずみ計の一部で地震発生に伴うステップ状の変化が観測されたが、その後、特異な変化はみられない。
  • 愛知県から長野県南部のプレート境界付近で、7月23日から8月1日にかけてと、8月21日から22日にかけて深部低周波地震が観測された。
  • 深部低周波地震活動と同期して、愛知県のプレート境界付近に生じた「短期的ゆっくりすべり」に起因するとみられる地殻変動が、7月26日から8月1日にかけてと8月20日から22日にかけて観測された。

私は、12日の遠州灘 M5.2 について、「この地震の余震活動は低調で、8月17日以降は観測されていません」と書かれているのが気になっています。余震活動が低調であるということにはさまざまな理由が考えられると思いますが、そのような場所が将来の大地震の震源になる場合もあります。たとえば、2011年7月10日に三陸沖で発生したM7.3の地震は、3月11日の東北地方太平洋沖地震の余震域内の、余震活動が低調な場所を震源としていました:

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震災前日に激しい海鳴り・キジの鳴き声 ― 宮城県気仙沼市


気仙沼市波路上地区(地図)では、経験的に海鳴りの後にキジが鳴くのは地震の予兆とされていたのだそうです:

参考までに、遠州灘では海鳴りは気象の前兆として人々の生活に深く溶け込んでいるそうです:

エレーニン彗星が「空中分解」(補足)


昨日の「エレーニン彗星が『空中分解』」という記事の補足です。

往生際の悪い doomsayer や fearmonger の面々の中には、核が分裂するということ自体がエレーニン(エレニン)彗星が特別な天体であることの証であるだの、分裂した破片が地球に降り注ぐからさらに危険性が高まっただのと主張する向きもあるようです。さらには、エレーニン彗星が危険だったからこそ、NASAがロケットを極秘裏に打ち上げて彗星を破壊したのだ、といったまったく根拠のない話も出る始末です。

彗星が分裂したり消滅したりすることは珍しくありません。周期彗星は一定の周期で太陽に近づきますが、そのたびに物質を宇宙空間に飛散させて核がやせ細っていきます。そして、最終的には消滅してしまうか、核の岩石質の部分だけが残って小惑星のような天体になり、尾を引かなくなります。時には、1回太陽に近づいただけで消滅してしまう彗星もあります:

彗星の核の性質については以下に説明があります:

ほかの天体と接近遭遇したり衝突したりして核が分裂・飛散したのならいざ知らず、今回のエレーニン彗星のように核が自壊した場合には、分裂後の個々の核は基本的に同じ軌道を描きます。したがって、破片が地球に降り注ぐようなことはないと考えられます。

彗星の核が分裂している様子をとらえた写真を集めてみました:

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