構造線
この地震は「静岡-石廊崎-新島構造線」で起きたようです。同構造線の位置については以下の資料(東京大学名誉教授 溝上恵氏)の図 1 にあります:
- 伊豆諸島地域におけるM6クラスの地震活動とその特性について(pdf 形式)
震央の位置
気象庁など日本の機関が発表している震央は、静岡の沖合、駿河湾の中央に近いところに位置していますが、USGS(米国地質調査所)の資料(上記地図)では、かなり陸地に近い場所になっています。震央を割り出すために使った観測データの数から言えば、日本側のものが信憑性が高いと考えられますが、同じ構造線上で起きたと思われる過去の被害地震(1935年『静岡地震』、『1965年静岡地震』)は、陸上で発生しています。
発震メカニズム
地震発生直後には、初動解析から横ずれ断層型とされていましたが、その後観測データが集積されるにつれて、逆断層型の傾向が強いことがわかってきました。「2009年8月11日 駿河湾の地震」に掲載されている 3つのメカニズム解を比較すると、その微妙な違いがわかります。
(続く)