2010年5月5日水曜日

地震がおきるわけ: 珍説・奇説の面々 (その2)

3番手として登場するのは、グラフィック・アーティストで自称多神教徒の Dame Darcy 氏。多神教徒として地球という女神を崇拝しているとのことです。以下に彼女の主張をまとめます:
地震とは、「母なる自然」が更年期を迎え身体のほてりを感じるときに現れる症状の一つである。地球温暖化は、地球版の更年期障害である。人類は「母なる自然」の月経周期を乱し、彼女は津波や地震を人類に対して引きおこす。

海の底のサンゴは生理の血液になぞらえられる。サンゴは海底に張り付いた裏地のようなもので、胎児を養う血液の裏地、つまり胎盤のようなものだ。サンゴは危険なほど急速に減っている。サンゴは植物ではなく動物だ。それを海から取り出せば、あらゆるもののバランスを崩してしまう。その結果「母なる自然」は怒り狂い、われわれは津波や地震の被害を受けることになる。

なんだかよくわからないリクツです。この人は、海水を羊水に見立てて、海がすべての生命を生み出す子宮のようなものであるとのイメージを持っているのかも知れません。

記事に載っている Darcy 氏の写真が最近のものだとすると、そんなに年配の人ではないようです。でも、この人とは絶対に話が合わないだろうことは確信が持てます。


(続く)


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地震がおきるわけ: 珍説・奇説の面々 (その1)

「地震はなぜおきるのか。科学者たちがノンストップで研究を進める一方で、一部の人たちはすでに答えを得ている。少なくとも本人たちはそう思っている」 ―― という書き出しで、アメリカ・オンラインのニュースサイトが、地震に関するトンデモ説を集めた記事を掲載しています:

この記事に最初に登場するのは、例のイランの聖職者 Hojatoleslam Kazem Sedighi 師。この人の発言については、このブログの 4月 26日付記事「ブーブクエイク (オッパイ地震)」でとりあげたので、そちらを参照していただくことにして、ここでは割愛します。

2番手はアメリカ・イーサリウス協会(Aetherius Society of America)のエグゼキュティブ・ディレクター、Brian Keneipp 師。この協会の説明を見ると、ヨガ、瞑想、進歩した地球外生命体とのチャネリング、UFO、スピリチュアル、などの言葉が並んでいるので、おおよそどんな団体であるのか察しがつきます。

この Keneipp 師の主張は次のようなものです:
最近続発している地震は、"cosmic vandalism"(宇宙的破壊行為)に対する報いである。この破壊行為とは、NASA が水を探すために月の南半球にあるクレーターを標的にして最近おこなった LCROSS ミッションである。

1959年以来、地球人類は多くのスペース・ジャンク(ロケットや探査機の残骸)を月面に衝突させ放置してきた。しかし、これらのほとんどは低角度で月面に衝突させたものだった。しかし、LCROSS は違う。LCROSS は月の表面に垂直に近い角度で突入した。それは、あたかも NASA が技術的に可能なもっとも激しい衝突を作り出そうとしたかのようだった。

その結果、われわれは地震という形でカルマの返報を受けているのだ。

「種をまいたら、自分で刈り取らねばならない」というのが、カルマの法則だ。ある文明が何か過ちを犯したならば、宇宙の法則が発動して、その文明に犯したことに対する代償を支払わせる。

月の大きさに比べれば、LCROSS はアメーバほどでしかない。しかし、LCROSS の小ささは言い訳にならない。なぜなら、人類はアメーバに比べて高いレベルの意識を持っているからだ。

高いレベルの意識には、それに応じた責任がともなう。われわれが犯した過ちは、月に向かって岩を投げつけたことと、月は生命のない岩だからそれに対して何をやってもかまわないと考えたことだ。それは、生命形態としての月に対する畏敬の念の欠如である。

続発する地震がどれくらいの期間続くのかはわからない。しかし、月がいつまでも LCROSS のことを根に持つことはない。高度な存在は、そのような「目には目を」という思考を超越しているからだ。

論理の飛躍がいくつもあります。トンデモのトンデモたる所以です。

LCROSS については、このブログの以下の記事を参照してください:

(続く)


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原因不明の爆発音と震動 ― ジャワ島

インドネシア・ジャワ島の西部にバンドン(地図)という都市があります。この都市の東約 40km にある Geulis 山周辺で原因不明の爆発音と地震のような揺れが続いていました。特に 4月 21日には、爆発音と地震のような揺れが 5回発生し、5回目の揺れでは建物の壁にひびが入るなどの被害が出ました。この原因を調査していた専門家の見解が公表されました:

記事をまとめると以下のようになります:
現地にはもともと地下に亀裂が存在していた。2009年 9月に発生した M7.3 の地震によって、現地の地下 100m から 200m の間に新たな亀裂が付け加わった。降水量が増加したことによって、この亀裂に水が侵入し、特に構造的に弱い地層の移動を容易にした。その結果、地盤が不安定になり、爆発音や震動が発生するようになった。

専門家は、これ以上雨水が浸入しないように亀裂をふさぐことを勧告しています。

海外のニュースを渉猟していると、わりと頻繁にこのような原因不明の爆発音や震動の報道に行き当たります。超音速ジェット機の発する衝撃波ではないかと思われるものも多いのですが、ほとんどは曖昧な推定や原因不明のまま終わってしまいます。今回のジャワ島の件は、比較的迅速に調査がおこなわれ、原因がはっきりした数少ない例です。


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2010年5月4日火曜日

Naming X ― 天体 X に名前をつけよう

まだ名前の付いていない太陽系内の天体は、それこそ星の数ほどあります。先日地球に接近した 小惑星 2005 YU55 もその一例で、「2005 YU55」は暫定的につけられた番号にすぎません(4月30日付「小惑星 2005 YU55 が地球近傍を通過」を参照してください)。

これらの小天体につける名前の候補の募集がおこなわれています。募集要項をざっと読んだ限りでは、国籍に関する制限はないようです。応募の e-メールに国名を書くように指示があるので、日本からの応募も可能だと思います。

参加資格は 12歳ぐらいまでの学童に限られます。応募の手続き、といっても指定の書式で e-メールを送ることですが、親が代行することが許されています。締め切りは 5月 30日です。

募集要項は以下にあります:

この催しは、冥王星の発見 80周年と、冥王星の命名者 Venetia Burney Phair 女史の逝去から 1年を記念しておこなわれるものです。命名当時、彼女は わずか 11歳でした:
1930年 3月 14日の朝、Falconer Madan は 『The Times』 紙に掲載された新惑星発見の記事を読み、そのことをダイニング・ルームで朝食をとるためにすわっていた 孫娘の Venetia に話した。子供ながらもギリシャやローマの神話・伝説に熱中していた Venetia は、Pluto という名前はどうかしらと提案した。Pluto はローマ神話に登場する冥界の神で、姿を消すことができる 。

Falconer Madan は、孫娘の提案を天文学者の Herbert Hall Turner に伝え、彼はそれをアメリカのローウェル天文台にいる同僚たちに電報で知らせた。冥王星の存在を予言していたパーシバル・ローウェル(Percival Lowell)の名前と同じ “P” で始まるその名前を、冥王星の発見者トンボーは気に入った。1930年 5月 1日、新天体の名前として Pluto が正式に採用された。

Venetia は 2009年 4月 30日にイギリスの Banstead で安らかに息を引き取った。

募集要項の中に、既存の天体と重複したり紛らわしかったりする名前は避けるようにとの一項があります。すでにそのような事態が生じており、混乱のもとになっているからです:

政治分野や軍事分野の個人名や出来事の名称は、個人の死去後あるいは出来事の発生後 100年経過するまでは避けるようにとのガイドラインもあります。

これまでに日本人が命名した小惑星はかなりの数に上ります。日本の探査機「はやぶさ」が調査した小惑星イトカワもその例です。

小惑星の名前には、日本の歴史上の人物、たとえば「龍馬」「松陰」「後白河」「清盛」「建礼門院」「晴明」「和気清麻呂」があるかと思えば、「薬師丸」「早見優」「坂本九」「玉緒」「優作」などのタレント名、「伊丹十三」「宮崎駿」などの監督名、さらには「恵」「左紀子」「野村陽子」「ひろくん」といった発見者の妻や妹など身内の名前というのもあります:

黄砂の中を飛んでも大丈夫?

アイスランドの火山から噴出した火山灰の影響で、ヨーロッパ発着の航空網が大混乱に陥ったのは記憶に新しいところです。昨晩あたりから再び(場所によっては三度目)の空港閉鎖や飛行制限が始まっているようです。

ところで、飛行機が火山灰を含む噴煙の中を飛ぶとエンジンが止まってしまう恐れがあるならば、最近日本の上空にもしばしばやってくる黄砂の中を飛んでも大丈夫なのでしょうか。その疑問に対する答えが以下の記事にあります:

カトラ山で地震 ― アイスランド (続報)

4月29日付記事「カトラ山で地震 ― アイスランド」の続報です。

29日の記事では、カトラ山でおきた地震について「マグニチュード 1.5、深さ 5.8km。発生時刻は日本時間 29日午前 0時 28分頃」と書きました。これはアイスランド気象局の発表によるものですが、その後、同局はこの地震情報を修正しています。分析の結果、2つの地震が同時に発生していたという結論です。

これまでにカトラ山で発生した地震は、この 2つを含めて以下の 3つです(時刻は日本時間):
  • 4月29日 00:28:31 深さ 0.8 km M1.5
  • 4月29日 00:28:31 深さ 7.1 km M1.0
  • 4月29日 22:05:46 深さ 5.9 km M1.7

日本時間では 4月28日が満月でしたから、その影響があったのかも知れません。

上記 3つの地震以降、カトラ山周辺で地震は発生していません。しかし、エイヤフィヤトラヨークトル氷河(氷冠)でも、最初のうちはとぎれとぎれに小地震が発生し、数ヶ月をかけて徐々に活発化してきた経緯があるので、油断はできません。


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アイスランドの噴火で飛行制限、空港閉鎖始まる

Image Credit: Icelandic Meteorological Office

アイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル氷河(氷冠)の火山噴火が活発になっています。上の図に示されているように、火口周辺の地震も昨日あたりから増えています。

噴煙が東南東ないし南東に流れ、アイルランドやイギリス西部のウェールズ、北部のスコットランドでは空港の閉鎖や飛行制限が始まっています。


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2010年5月3日月曜日

地平線にエンデバー・クレーターの姿

2004年 1月に火星に着陸した火星探査車・オポチュニティは、ビクトリア・クレーター(直径約 0.8km)の調査を終えて、現在はさらに大きなエンデバー・クレーター(直径約 21km)に向かって進行中です。そのオポチュニティのパノラミック・カメラ(Pancam)が、砂の波の彼方にようやく姿を現したエンデバー・クレーターの外縁を捉えました:

この画像が撮影されたのは 4月 28日で、オポチュニティからクレーターの縁までの距離は約 13km とのことです。

大きなクレーターほど大地が深くえぐられており、より古い時代の地層が内壁に露出している可能性が高いので、調査結果が楽しみです。

以下の衛星写真で、オポチュニティ、ビクトリア・クレーター、エンデバー・クレーターの位置を確認できます:

火星版グーグル・マップでオポチュニティの現在位置を調べられます。検索窓に “mer opportunity” と入力して、“Search” ボタンをクリックしてください:

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2010年5月2日日曜日

リュウグウノツカイ漂着 ― 山口県萩市

4月 29日、山口県萩市の菊ケ浜(地図)に体長 4.1m のリュウグウノツカイが漂着しました:

萩市周辺では、1月29日と4月1日にもリュウグウノツカイが見つかっています。


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サケガシラ捕獲 ― 福井県高浜市

4月 29日、京都府立福知山高校の自然科学部の生徒が、福井県高浜町(地図)の山中海岸で体長 1.7m のサケガシラを捕獲しました:

捕獲したときにはまだ生きており、ヒレを動かしていたとのことです。


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