2025年11月23日日曜日

サントリーニ島近海群発地震の原因

 
3月2日付「サントリーニ島近海群発地震、活動低下」の続報になります。
 
ロンドン大学などの研究チームが科学誌『Science』に発表した研究結果によると、今年 1月から3月にかけてサントリーニ島近海で発生した激しい群発地震は、マグマの水平移動が原因であるとのことです。
 
「研究チームは、この地震は、サントリーニ島とコルンボ火山の地下から、海底下 10km 以上の深さにある長さ 30km の通路を通ってマグマが水平方向に移動したことによって引き起こされたことを突き止めた」、「研究者たちは、地殻内を移動したマグマの量はオリンピック・サイズのプール 20万個分に相当すると推定している。これらの『マグマ貫入』は岩石層を破壊し、数千回の地震を引き起こした」、「活動が沈静化した今、溶融したマグマが最終的に地殻深部で滞留し、冷えたとほぼ確信できる」:
 
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宇宙ゴミが旅客機に衝突か (続報)

 
10月19日付「宇宙ゴミが旅客機に衝突か」の続報です。
 
ユナイテッド航空 1093便に衝突した物体は長期高高度気象観測気球であることが、国家運輸安全委員会(NTSB)によって確認されました。ウィンドボーン・システムズ社は、同社の気象観測気球が衝突し、ユナイテッド航空機のフロント・ガラスにひびが入ったとみられると発表していました。気球は、衝突の前日にワシントン州スポケーンから打ち上げられ、オレゴン州とネバダ州上空を通過した後、最終的にユタ州上空で衝突したとのことです:
 
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2025年11月22日土曜日

第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-12)

 
11月19日に NASA が恒星間彗星 3I/ATLAS について記者会見を行いましたが、これに対して、以前から 3I/ATLAS は自然の彗星ではない可能性があると指摘しているハーバード大学の天文学者アヴィ・ローブ氏が激怒し反論しています。「官僚や想像力に欠ける科学者たちは、我々に予想通りのことを信じさせようとする。だが私たちは、最高の瞬間はまだこれからだと知っている」:
政府機関の閉鎖が 1か月以上続いた後、NASA は水曜日、ついに謎の恒星間天体 3I/ATLAS の新画像を公開した。

ライブ配信されたイベントで、NASA幹部は「噂に反論する」ことに尽力し、アミット・クシャトリヤ副長官はハーバード大学の天文学者アヴィ・ローブが提唱する「異星人の宇宙船が別の恒星系から訪れている可能性がある」という説を強く否定した。

「この天体は彗星です」とクシャトリヤは述べた。「見た目も振る舞いも彗星そのものであり、あらゆる証拠が彗星であることを示しています」

この発表にローブは激怒したようだ。ブログ記事で彼は NASA を批判し、「3I/ATLAS は自然の彗星だという公式のマントラを繰り返した」と指摘。「大したニュースはなかった」と主張した。
 
彼は、イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルの名探偵シャーロック・ホームズの「明白な事実ほど人を欺くものはない」という言葉を引用し、NASA が彼の突飛な理論を誤解を招く形で、かつ時期尚早に否定したと非難した。
 
この緊迫した応酬は、科学的議論において何が許容され、何が許容されないかについての興味深い議論を浮き彫りにしている。ローブが「私たちが地球外宇宙船を目撃している可能性を捨てるべきではない」と主張する一方、NASA当局者はこの説に信憑性を与えることを明らかに警戒し、受け入れるつもりはないようだ。
 
(以下略) 
 
 
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バングラデシュで被害地震


日本時間 11月21日13時38分、バングラデシュ中部で M5.5、深さ 10km の地震が発生しました(震央地図)。現地の報道では M5.7 とするものが多いです。震央は首都ダッカ(地図)から約 25km で、報道によってばらつきがありますが、現時点で 死者 10人、負傷者 450人超が出ているもようです:

米国地質調査所(USGS)は次のように解説しています:
 
2025年11月21日に発生した M5.5 のバングラデシュ中部の地震は、インド・プレート内部の浅い深度における逆断層運動の結果として生じた。発震機構解析によれば、破断は東走向の中程度の傾斜を持つ断層、または西北西走向の中程度の傾斜を持つ断層のいずれかで発生した。

この地震は首都ダッカから約 25km 離れたバングラデシュ中部で発生した。インド・プレートとユーラシア・プレートの相互作用により、バングラデシュ北部および南東部は地震活動が活発な地域であるが、この地震が発生した中部地域は地震活動が比較的静穏である。1950年以降、今回の地震の震源から250km圏内で発生した M5.5 以上の地震は、M6 の地震 2回を含め、過去に 14回のみである。 
 
 
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2025年11月21日金曜日

フライパンを見つけて

 
太陽系内の衛星の画像に紛れ込んだフライパンはどれでしょう:


Going from left to right down the rows, the moons are as follows: Ganymede, Io, Europa, -Just a frying pan-, Callisto, Dione, The Moon (Luna), Oberon, Dione again but rotated 180 degrees.


第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-11)

 
 
こちらでさらに多くの画像を見ることができます:
 
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2025年11月20日木曜日

理系がモヤモヤする言葉


こういう話を聞いて笑ったり拍手をしたりしている理系の人たちを見て、文系の人たちはモヤモヤするんじゃないでしょうか:
 
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1662年日向灘地震の死者が少なかったわけ

 
宮崎公立大学と産業技術総合研究所の研究です。 
 
1662年日向灘地震(外所地震震央地図)は深夜に発生し、M7.6〜7.9、最大震度6強と推定され、大津波を伴ったにもかかわらず、死者の数が少なかった理由を古文献の記述から推測しています。「日下姓安井系図の記述からは、1662 年日向灘地震は前震活動を伴った可能性を読み取れます。当時、前震の発生で津波を恐れた多くの住民が避難したことが、結果的に住民が事前避難を行った形となり、本震の際の大津波による死亡者数を減少させたのではないか」:
 
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第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-10)

 
 
NASA が公開した恒星間彗星 3I/ATLAS の画像です:
NASA は現在、前例のない太陽系規模の観測キャンペーンを実施中であり、探査機と宇宙望遠鏡を動員して彗星 3I/ATLAS を追跡している。これは太陽系を通過する 3番目の恒星間天体である。7月1日の発見以来、NASAの 12の観測装置がこの彗星の画像を撮影・処理しており、彗星が太陽系内を移動を続ける中で、さらに複数の装置が追加撮影の機会を得る見込みである。
 
彗星に最も接近した画像は、火星を周回する NASA の探査機によって撮影された。今秋早々、3I/ATLAS 彗星は火星から約3000万キロの距離を通過し、NASA の 3つの探査機によって観測された。マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)は彗星の最も接近した画像の一つを捉え、一方、MAVEN(火星大気・揮発性物質進化)探査機は彗星の構成を理解するのに役立つ紫外線画像を取得した。また、パーシビアランス探査車は火星表面からかすかな彗星の姿を捉えた。 
 
 
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2025年11月19日水曜日

小惑星 オルフェウス が地球に接近・通過

 
11月19日、直径 0.3km の小惑星オルフェウス(3361 Orpheus)が地球の近くを通過しました。オルフェウスは潜在的に危険な小惑星(PHA: Potentially Hazardous Asteroid)に分類されています。おおよそ 4年ごとに地球に近づいてきますが、22世紀末までの予報では、地球に最も近づくのは 2091年4月18日22時50分で、 8.2LD まで接近するとされています。
 
3361 Orpheus (2025年11月18日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月19日 10:27
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
接近距離 (地球)14.8 LD
推定直径
0.3 km
対地球相対速度
9.1 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで
次の地球接近2029年11月14日 21:40
公転周期486 日 ≅ 1.33 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

湖が沸騰? — トルコ

 
トルコ北西部にあるサパンジャ湖(地図)で、異常な水位の低下と「沸騰」現象が起きていると話題になっています:
 
水位の低下は、産業用や飲料水のための汲み上げがある程度影響していると考えられますが、「沸騰」の原因はわかっていません。実際に水温が上がっているわけではなく、湖底から気泡が激しく立ち昇っているようです。サパンジャ湖は、たびたび大きな地震を起こしている北アナトリア断層上にある湖ですので、その動きが関係しているのかもしれません。湖の近くには、1999年に M7.6 の大地震に襲われたイズミットがあります(イズミット地震)。
 
 
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2025年11月18日火曜日

⽇向灘南部の⼤地震

 
宮崎公⽴⼤学と海洋研究開発機構による研究です。24年10月23日付「日向灘の地震に新説」の続報になります。 
 
「⽇向灘南部では、『同じ場所で 30年ごとに M7級の地震が起きる』と考えられていましたが、2024 年の地震により約60 年間隔で活動する 2つの震源域が、30年ずれて活動しているとみられることが明らかとなりました」: 

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第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-9)

 
これまで NASA は探査機や宇宙望遠鏡で撮影した 3I/ATLAS の画像をほとんど公開していなかったのですが、日本時間 11月20日午前 5時にイベントを開いて公開するとのことです。予算案が議会で承認されず、政府機関が閉鎖されたことが影響しているのだと思いますが、3I/ATLAS についての情報があまりにも少なく、NASA は何かを隠しているのではという陰謀説も囁かれていました。
 
「NASAは、11月19日(水)午後3時(米国東部標準時)にライブイベントを開催し、NASAの複数のミッションで収集された恒星間彗星 3I/ATLAS の画像を公開します。イベントは、メリーランド州グリーンベルトにあるNASAゴダード宇宙飛行センターで開催されます」: 
 
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小惑星 2025 WC が地球と月に接近・通過

 
11月18日、小惑星〝2025 WC〟が地球と月の近くを通過しました。
 
2025 WC (2025年11月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月18日 01:29
 (月)11月18日 10:54
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.27 LD
(月)0.74 LD
推定直径
3 ~ 8 m
対地球相対速度
10.2 km/s ≅ 3万7000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2027年5月14日
公転周期412 日 ≅ 1.13 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年11月17日月曜日

港にサンマの大群 — 北海道根室市

 
11月15日ごろから北海道根室市の根室港(地図)にサンマの大群が入り込んでいます。
 
「サンマの主な漁場は東北の三陸沖に南下しており、地元漁業者も不思議がっている」、「根室港でサンマが釣れるのは約20年ぶり」:
 

敵対的研究搾取から資金と専門知識を守る法案

 

“The prohibited activities would include joint research, co-authorship on papers, and advising a foreign graduate student or postdoctoral fellow. The language is retroactive, meaning any interactions during the previous 5 years could make a scientist ineligible for future federal funding.”

[image or embed]

— Roland Hatzenpichler (@environmicrobio.bsky.social) 2025年11月14日 10:03
 
 
米議会、中国との共同研究を包括的に禁止する法案を検討
研究者らが反対を表明 中国のパートナーと共同研究する米科学者や中国人留学生の指導への資金提供を禁止する提案に

「敵対的研究搾取から米国の資金と専門知識を守る法案(SAFE法)」は、「敵対的な外国組織と関係のある者」と共同研究を行う米国人科学者に対し、連邦資金の提供を拒否する。対象国は中国、ロシア、イラン、北朝鮮の4カ国。禁止される活動には共同研究、論文の共著、外国人大学院生・ポスドク研究員への指導が含まれる。この規定は遡及適用され、過去5年間のいかなる交流も科学者の将来の連邦資金受給資格を喪失させる可能性がある。

法案提出者であるジョン・ムーレナー下院議員(共和党・ミシガン州選出)は「中国の軍事・諜報機関と協力する大学や研究者への連邦(科学)資金提供を阻止する」ことを目的としている。ムーレナー議員は下院の中国共産党特別委員会の委員長を務めており、同委員会は過去2年間にわたり、こうした有害な協力関係が増大しているとする報告書を多数発表している。

(DeepL.com で翻訳しました。一部修正しています。) 
 

火星の彩雲

 
「ゲール・クレーター上空の虹色の雲(色調強調)」 鳥の羽毛のようです。
 

Iridescent clouds over Gale Crater (enhanced color) - From Simeon Schmauß (stim3on.bsky.social) - https://flic.kr/p/2qJvryP

[image or embed]

— Hourly Cosmos (@hourlycosmos.bsky.social) 2025年11月16日 6:00
 
 

焼岳、アカンダナ山近くで震度1の地震

 
11月16日付「焼岳、アカンダナ山近くで震度2の地震」の続報です。
 
11月17日00時14分ごろ、気象庁の常時観測火山である焼岳およびアカンダナ山の近くで M2.0、最大震度 1 の地震が発生しました(震央地名:長野県中部、震央地図)。速報値で見るかぎり、震央の緯度と経度は昨日の地震とまったく同じ。震源の深さも同じで「ごく浅い」。 
 
 
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2025年11月16日日曜日

第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-8)

 
中国の火星周回衛星「天問1号(Tianwen 1)」が、火星に接近した恒星間彗星 3I/ATLAS の姿を捉えました。
 
「中国国家航天局(CNSA)は、同国の探査機・天問1号が 10月1日から 4日にかけて彗星を撮影したことを明らかにした」、「天問1号は、NASAの火星探査機(MRO)の HiRISE カメラに匹敵する高解像度撮像カメラ(HiRIC)を使用して、恒星を背景に移動する彗星の姿を捉えた」:
 
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高まる宇宙ゴミの脅威 — 神舟20号


宇宙船・神舟20号で宇宙ステーション「天宮」に到着し、6ヶ月間滞在した 3人の宇宙飛行士は、神舟21号で到着した別の 3人の宇宙飛行士と交替で地球に帰還することになっていましたが、神舟20号の窓ガラスに宇宙ゴミとの衝突によって生じたとみられる亀裂が見つかったため、帰還が遅れていました。結局、神舟20号での大気圏突入は危険と判断され、神舟21号で帰還することになり、11月14日に内モンゴル自治区に無事着陸しました。神舟21号の本来の乗組員は、帰還用の宇宙船がない状態で「天宮」に留まり、神舟22号の到着を待つことになりましたが、神舟22号の打ち上げ予定は定まっていないもようです。
 
「軌道上のごみの急増により、各国の宇宙船や宇宙ステーションが損傷を受けるリスクが大幅に高まっている」:
 
「神舟の舷窓は、耐熱性の外側パネルと2枚の耐圧内側パネルで構成されている。神舟20号で発見された亀裂によって、再突入時に外側パネルが破損し、プラズマの熱に直接耐えるようには設計されていない内側パネルが露出する危険性がある」:



正体不明の揺れと地鳴り — 富山県、石川県、新潟県

 
11月13日14時30分ごろに、富山県、石川県、新潟県で、地震のような「揺れ」や「地鳴り」を感じたという報告が相次ぎました。この時間に、気象庁では地震を観測しておらず、航空自衛隊では14時ごろに日本海上空で飛行訓練を行っていたものの、音速を超える飛行はしていなかったということで、「揺れ」や「地鳴り」の原因は不明のままとなっています:
 
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焼岳、アカンダナ山近くで震度2の地震

 
11月16日04時44分ごろ、気象庁の常時観測火山である焼岳およびアカンダナ山の近くで M2.6、最大震度 2 の地震が発生しました(震央地名:長野県中部、震央地図)。震源の深さは「ごく浅い」。


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2つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
11月11日から 13日にかけて、2つの小惑星が地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL の 11月15日付データベース更新によって明らかになりました。このうち、〝2025 VV4〟は非常に高速な小惑星でした。
 
2025 VV4 (2025年11月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月11日 22:15
 (月)11月11日 22:52
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.27 LD
(月)1.12 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
20.3 km/s ≅ 7万3000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期866 日 ≅ 2.37 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
2025 VR4 (2025年11月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月12日 23:36
 (地球)11月13日 00:15
接近日時 誤差
(月)± 4 分
(地球)± 5 分
接近距離 (月)1.31 LD
(地球)0.51 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
10.3 km/s ≅ 3万7000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2030年6月2日ごろ
公転周期445 日 ≅ 1.22 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年11月15日土曜日

3つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
11月12日から 14日にかけて、3つの小惑星が地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月14日付のデータベース更新で明らかになりました。このうち、〝2025 VV3〟は非常に高速な小惑星でした。
 
2025 VL3 (2025年11月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月12日 15:27
 (月)11月12日 16:11
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.32 LD
(月)1.28 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
15.5 km/s ≅ 5万6000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近
公転周期775 日 ≅ 2.12 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2025 VS3 (2025年11月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月13日 07:02
 (地球)11月13日 09:21
接近日時 誤差
(月)± 7 分
(地球)± 8 分
接近距離 (月)1.45 LD
(地球)0.47 LD
推定直径
8 ~ 17 m
対地球相対速度
11.4 km/s ≅ 4万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2046年4月23日ごろ
公転周期400 日 ≅ 1.10 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2025 VV3 (2025年11月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月14日 04:23
 (地球)11月14日 06:31
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.80 LD
(地球)0.20 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
20.8 km/s ≅ 7万5000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2030年4月12日ごろ
公転周期571 日 ≅ 1.56 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2025年11月13日木曜日

関東で地震が連続発生

 
11月12日朝、千葉県銚子市の犬吠埼沖(利根川河口のすぐそば、震央地名:千葉県東方沖)で地震が連続発生しました。有感地震に限ると 24分間に 4回です。無感地震も多数発生しましたが、現在は収まっています(右の図は気象庁の「震央分布」より): 
  1. 05時51分 M3.4、深さ 10km、最大震度 1
  2. 06時12分 M2.8、深さ 10km、最大震度 1
  3. 06時13分 M3.4、深さ 10km、最大震度 1
  4. 06時15分 M3.7、深さ 10km、最大震度 1 

小惑星 2025 UW107 が月と地球に接近・通過

 
先月 10月19日に、小惑星〝2025 UW107〟が地球の極めて近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月12日付のデータベース更新で明らかになりました。接近距離は、地球の中心から 1万2281km、地表からの高度は約 5900km でした。
 
2025 UW107 (2025年11月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月19日 08:38
 (地球)10月19日 13:35
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.778 LD
(地球)0.032 LD
推定直径
1 ~ 3 m
対地球相対速度
16.7 km/s ≅ 6万 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近
公転周期2024 日 ≅ 5.54 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2つの小惑星が地球と月に接近中

 
11月13日から14日にかけて、2つの小惑星が地球と月の近くを通過します。
 
2025 VT2 (2025年11月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月13日 17:53
 (月)11月13日 21:39
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.57 LD
(月)1.35 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
14.1 km/s ≅ 5万1000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2111年11月17日ごろ
公転周期805 日 ≅ 2.20 年
分類
アポロ群
 
2025 VS2 (2025年11月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月14日 10:20
 (月)11月14日 13:21
接近日時 誤差
(地球)± 4 分
(月)± 3 分
接近距離 (地球)0.88 LD
(月)1.79 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
6.6 km/s ≅ 2万4000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2026年11月9日
公転周期357 日 ≅ 0.98 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離) 
 
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2025年11月12日水曜日

小惑星 2025 VA1 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2025 VA1〟が 11月10日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 11月11日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
この小惑星が将来地球に衝突する確率は 0.0063%(16000 分の 1)と計算されています。 
 
2025 VA1 (2025年11月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月10日 06:58
 (月)11月10日 10:37
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.74 LD
(月)1.52 LD
推定直径
7 ~ 14 m
対地球相対速度
14.2 km/s ≅ 5万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2027年6月2日ごろ
公転周期670 日 ≅ 1.84 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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サロマ湖でイルカが座礁 — 北海道佐呂間町

 
11月4日、北海道佐呂間町のサロマ湖で 1頭のカマイルカが岸に乗り上げているのが見つかりました(地図)。体長約 2m で、発見時には生存していました:
 

2025年11月11日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-179)

 
米国地質調査所(USGS)を含む連邦政府機関の閉鎖は続いていますが、"YELLOWSTONE VOLCANO OBSERVATORY MONTHLY UPDATE"(10月分)が 11月3日付で公開されています。
 
米国イエローストーン国立公園の 10月の状況です。10月にはスティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。2025年の噴出は 2回だけです。2018年に始まった頻繁な噴出活動は終了したとみられ、近い将来に本格的な噴出が発生する可能性は低いと考えられています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月3日 72
2 4月14日 70
 
  
10月の地震活動は通常のレベルでした。180件の地震が観測され、最大は 10月28日に発生した M3.7 でした。4つの群発地震が観測されています。
 
イエローストーン・カルデラでは、毎年夏季に沈下の停滞(またはわずかな隆起)が観測されます。これは、雪解け水や地下水の季節変化によって引き起こされるものです。10月中旬以降、夏季の沈下停滞またはわずかな隆起は終わり、2015年から続いていた長期的な沈下が再開しました。ノリス間欠泉盆地周辺の地盤変動も、季節的な隆起の終焉を記録しました。
 
 

2025年11月9日日曜日

空に浮かぶ火色の「灌頂幡」、山に生じた白い気

 
『日本書紀』天武天皇11年(西暦682年)8月の記録から。地震の前兆だったのでしょうか:
  • 3日 この(日の)夕暮れどきに、大星が東から西へ(天を)渡った。
  • 5日 造法令殿の中に、大きな虹があらわれた。
  • 11日 灌頂幡のような形をして、火の色をしたものが、あらわれた。空に浮かんで北へ流れた。どの国でもみな見えた。あるいは、「越の海(日本海)に入った」という。この日、白い気が東の山に生じた。その大きさは四囲(一囲は三尺)。
  • 12日 大きな地震。
  • 17日 また地震。この日、夜明けどきに、虹が、天の中央に、太陽に向かって、立った。 

現代語訳は以下から引用しました:
教育社新書 <原本現代訳> 41 日本書紀(下) 訳者 山田宗睦 1992

原文は以下のとおりです(『六国史』から引用):
  • 甲子。是夕昏時。大星自東度西。
  • 丙寅。造法令殿内有大虹。
  • 壬申。有物、形如灌頂幡、而火色。浮空流北。毎国皆見。或曰。入越海。是日。白気起於東山。其大四囲。
  • 癸酉。大地動。
  • 戊寅。亦地震。是日平旦。有虹当于天中央、以向日。
 
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2025年11月8日土曜日

AI が岩石摩擦実験で起こる地震の発生時刻を高精度に予測

 
京都大学の研究チームによる成果です。
 
AIを用いて、大型岩石摩擦実験で発生した人工地震データを解析、本震の数十秒から数ミリ秒前に、多数の微小な滑りイベントが加速的に増加する「前震活動」の特徴をAIが正確に捉え、人工地震の発生時刻を高精度に予測できることを示した → 自然の大地震に換算すると、数十年から数週間前の予兆をとらえることに相当: