2025年9月18日木曜日

大形の小惑星 2025 RL2 が地球と月に接近

 
9月19日から 20日にかけて、推定直径 17〜37m の小惑星〝2025 RL2〟が地球と月の近くを通過します。
 
2025 RL2 (2025年9月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月19日 18:00
 (月)9月20日 01:06
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.56 LD
(月)1.38 LD
推定直径
17 ~ 37 m
対地球相対速度
9.7 km/s ≅ 3万5000 km/h
初観測から地球接近まで6 日
次の地球接近2028年9月4日ごろ
公転周期276 日 ≅ 0.76 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年9月17日水曜日

2つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
2つの小惑星が、9月14日と16日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新によって明らかになりました。
 
2025 RN4 (2025年9月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月14日 00:24
 (月)9月14日 09:03
接近日時 誤差
(地球)± 12 分
(月)± 9 分
接近距離 (地球)0.17 LD
(月)1.06 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
5.3 km/s ≅ 1万9000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2030年10月1日ごろ
公転周期459 日 ≅ 1.26 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
2025 RP3 (2025年9月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月16日 03:53
 (月)9月16日 09:16
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.32 LD
(月)0.63 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
10.8 km/s ≅ 3万9000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2033年11月6日ごろ
公転周期587 日 ≅ 1.61 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2025年9月16日火曜日

雌阿寒岳の噴火警戒レベル引き上げ

 
 
雌阿寒岳(地図)の噴火警戒レベルが 9月15日15時20分に「1(活火山であることに留意)」から「2(火口周辺規制)」に引き上げられました。
 
「ポンマチネシリ火口内及びその近傍にごくわずかな火山灰の堆積を確認しました」、「新たな噴気孔の形成や火口内の温度が上昇していることも確認しました」、「火口方向が上がる規模の大きな傾斜変動は、その後も引き続き緩やかに継続しています」: 
 
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大形の小惑星 2025 RZ2 が地球と月に接近

 
9月16日、推定直径 18〜41m の小惑星〝2025 RZ2〟が地球と月の近くを通過します(しました)。
 
2025 RZ2 (2025年9月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月16日 10:46
 (月)9月16日 11:09
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.53 LD
(月)1.51 LD
推定直径
18 ~ 41 m
対地球相対速度
19.0 km/s ≅ 6万8000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2031年3月13日ごろ
公転周期460 日 ≅ 1.26 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
9月13日と 9月16日に、小惑星が地球と月の近くを通過していたことが、9月15日付の NASA/JPL のデータベース更新によって明らかになりました。2つ目の小惑星はかなり低速でした。
 
2025 RM2 (2025年9月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月13日 20:15
 (月)9月13日 22:05
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.89 LD
(月)0.91 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
12.4 km/s ≅ 4万5000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2029年3月17日ごろ
公転周期472 日 ≅ 1.29 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
2025 RJ2 (2025年9月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月16日 05:18
 (月)9月16日 17:45
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.784 LD
(月)0.034 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
5.4 km/s ≅ 2万 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2031年10月2日ごろ
公転周期470 日 ≅ 1.29 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2025年9月13日土曜日

雌阿寒岳で火山性地震急増、火山性微動と傾斜変動も観測、噴気増加

 
9月11日15時ごろから、雌阿寒岳(地図)で火山性地震が増加しています。11日は48回、12日は50回の火山性地震が発生しました。12日14時40分ごろには約7分間にわたって火山性微動が発生し、それにともなって火口近傍の観測点で火口方向が上がる傾斜変動が観測されました。火山性微動の発生は2024年11月6日以来です。12日16時40分ごろからは火口の噴気量が増加しています:
 
雌阿寒岳の1日の地震発生数は通常 0〜2回程度で、0回であることが多いです。
 
 
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2025年9月11日木曜日

「9度ハロ」出現 — 高知県高知市

 
9月11日午前、高知県高知市(地図)の上空に、通常の日暈(22°ハロ)に加えて珍しい「9°ハロ」が出現しました。
 
「通常のハロは六角柱型の氷晶によって出現し、視野半径角22度のところに見えるのに対し、9度ハロはピラミッド型氷晶によって出現し、視野半径角9度のところに見えます」:
 

2025年9月10日水曜日

UFO にミサイル直撃、効果なし

 
米国議会の公聴会で初公開された動画です。2024年10月30日、イエメン沖で米軍の無人機が放ったミサイルが高速で飛行する正体不明の物体に衝突しますが、物体は一時的にぐらついたものの、そのまま飛行を続けています。画面中央が正体不明の物体、ミサイルは左上から飛来します:
 
 

2025年9月8日月曜日

2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
2つの小惑星が 9月2日から3日にかけて月と地球の近くを通り過ぎていたことが、NASA/JPL による 9月7日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 RO1 (2025年9月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月2日 21:02
 (地球)9月3日 01:31
接近日時 誤差
(月)± 12 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.11 LD
(地球)0.78 LD
推定直径
2 ~ 4 m
対地球相対速度
11.7 km/s ≅ 4万2000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近
公転周期1535 日 ≅ 4.20 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2025 RN1 (2025年9月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月3日 01:19
 (地球)9月3日 06:12
接近日時 誤差
(月)± 9 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.99 LD
(地球)0.33 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
13.2 km/s ≅ 4万8000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近
公転周期1161 日 ≅ 3.18 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2025年9月7日日曜日

ササが開花 — 福井県勝山市

 
福井県勝山市平泉寺町平泉寺(地図)でササが花を咲かせた、とのことです。『福井新聞』の 9月6日付報道ですが、開花しているのが見つかったのは 6月初旬で、花は 7月下旬まで順次開いたとのこと。
 
「ササの花が見つかるのは珍しく、咲く周期は解明されていない(中略)花をつけた翌年には枯れる」(福井県県総合グリーン・センター):
 

大形の小惑星 2025 RM1 が地球と月に接近・通過

 
地球に接近する小惑星としては非常に大きな〝2025 RM1〟が、9月4日に地球と月の近くを通過していたことが、9月5日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星の推定直径は 32〜71m で、NASA/JPL では、この大きさの小惑星が今回のような距離まで地球に近づくのは、おおよそ 10年に 1度の出来事と見積もっています。このように大きな天体の地球接近が事前に検出できなかったことは意外です。
 
2025 RM1 (2025年9月5日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月4日 03:26
 (月)9月4日 05:16
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.268 LD
(月)1.229 LD
推定直径
32 ~ 71 m
対地球相対速度
12.6 km/s ≅ 4万5000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期843 日 ≅ 2.31 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年9月6日土曜日

幻日出現 — 青森県八戸市


9月5日夕方、青森県八戸市(地図)で幻日が目撃・撮影されました。太陽の横(片側または両側)に明るく輝く光が見える現象です:
 
【9月7日追記: 八戸市周辺では 9月6日午前に有感地震が 3回発生しました(以下、マグニチュード、震源の深さ、震央座標は速報値):
  • 02時51分 青森県東方沖 M3.3 深さ 20km 最大震度 1(震央地図
  • 11時56分 青森県三八上北地方 M2.0 ごく浅い 最大震度 1(震央地図
  • 12時48分 青森県東方沖 M4.0 深さ 60km 最大震度 2 (震央地図
  】 
 

2025年9月5日金曜日

大統領の死を予告するホース・クリーク・ホロウの亡霊

 
米国東部ウェスト・バージニア州(地図)南部の山岳地帯で、何世代にもわたってキャンプ・ファイヤーの周りで声を潜めて語られてきた「ホース・クリーク・ホロウの亡霊」についての記事です。旅人の前に突然現れ、間近に迫った米国大統領の死を伝えるのだそうです。同州には「ホース・クリーク」という名の小川がいくつもあり、そのどれが伝説の由来となったのかは定かではありません:
 
以下は記事からの抜粋です —— 
 
記録に残る最初の出現は 1865年4月8日のこと。ウォルター・ハンソン少佐とイライジャ・ミラーはホース・クリーク・ホロウで狩猟中だった。茂みがざわめくのを聞き、鹿をだと思って銃を構えた。しかし目の前に現れたのは、長い黒衣をまとった幽霊のような女性だった。彼女は指を差し上げ警告した。「満月が昇る前にリンカーンは亡くなる。」

「ワシントンで大統領が銃撃され死亡したと知ったのは、あの亡霊を見てから約2か月後だった」とハンソンは数年後に回想している。

この亡霊は 1881年、クライド・パーデュー夫妻が土曜日の教会の礼拝から帰宅する途中にも現れた。夫妻は濡れた黒いショールに包まれて輝く死の顔を見たを見たという。再び亡霊は大統領の死を予言し、その予言はまたしても的中した。(第20代ジェームズ・ガーフィールド大統領)

最も最近の目撃談は 1963年、セールスマンのマックス・アルバーツがホース・クリーク沿いを車で走行中、道端に立つ幽霊のような人影を目撃した。彼女の言葉は聞き取れなかったが、その年ケネディ大統領が暗殺された。地元の高齢者が後にこう語った。「あの亡霊は、何か厄介なことが起きそうな時だけ現れるんだ、」

——
 

2025年9月4日木曜日

9月19日は大地震の特異日? — メキシコ

 
Yucatán Magazine』の記事です。メキシコでは過去 3回の大地震がいずれも 9月19日に発生しています。また、全国規模の地震訓練を実施すると、その数時間後に大地震が起きるというジンクスもあるようです:
 
記事からの抜粋です ——

研究者らは、1985年、2017年、2022年の 9月19日にメキシコで大規模地震が発生した偶然の一致は純粋に統計的なものであり、科学的意義はないと強調している。
 
9月19日という日付はメキシコ国民の記憶に深く刻まれている。1985年9月19日に発生したマグニチュード 8.0 の地震はメキシコ史上最悪の被害をもたらし、公式発表では死者約 1万人、一部の団体では最大 4万人の死亡が推定されている。ちょうど 32年後の 2017年9月19日、マグニチュード 7.1 の地震が発生し、約 370名が死亡、メキシコシティに甚大な被害をもたらした。さらに 2022年、同日にミチョアカン州沿岸をマグニチュード 7.7 の地震が襲い、これは毎年実施される地震訓練からわずか1時間も経たないうちに発生した。
 
この一連の偶然の一致から、多くのメキシコ人は 9月を「地震の月」と見なすようになった。しかし、1787年から 2022年までのメキシコの地震記録を科学的に分析すると、実際には 4月と 12月の方が日付の一致がより多く(それぞれ11件と10件)、9月(4件)を上回っている。データは明らかに、9月が大地震が発生しやすい特別な時期ではないことを示している。 

訓練のタイミングは記念行事としての意味合いを持つ一方で、不気味な偶然の一致を生み出している。2017年の地震はその年の訓練からわずか2時間後に発生し、2022年の地震は訓練終了後1時間も経たないうちに起きた。
 
——

街路樹が「涙」を流す — 熊本県熊本市

 
熊本県熊本市の中心部にある市街地(地図)で、街路樹のイチョウが路面を濡らすほどの樹液を流しています。市に通報があったのは 8月20日。原因は不明です。
 
「樹液が出ているのは、高さ 8m ほどの枝。高い場所にあるため、誰かが傷つけたり、偶然何かがぶつかったりしたことは考えにくい」、「専門の人に意見を聞いたところ非常に珍しい状況で、原因も判定しづらい」: 
 
この報道を採りあげたのは、過去に以下のような事例があったからです:
 

2025年9月3日水曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-177)

 
米国イエローストーン国立公園の 8月の状況です。
 
8月にはスティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。2025年にはこれまでに2回の噴出が発生しています。2018年に始まった頻繁な噴出活動は終息に向かっているとみられています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月3日 72
2 4月14日 70
 
  
8月の地震活動は通常のレベルでした。94件の地震が観測され、最大は 8月19日に発生した M3.7 でした。この地震では 4回の前震と、31回の余震(8月末まで)が記録されています。8月30日から 31日にかけてオールド・フェイスフル(Old Faithful)の北北東約 14km で群発地震があり 10回の地震が記録されました。
 
イエローストーン・カルデラでは、毎年夏季に見られる沈下の停滞(またはわずかな隆起)が観測されています。これは、雪解け水や地下水の季節変化によって引き起こされるものです。5月下旬以降、カルデラは約 1cm 隆起しています。
 
ビスケット盆地(地図)のブラック・ダイヤモンド・プール(昨夏の熱水爆発の現場)では 8月12日に小規模な噴出が発生しました。 
 
 
 

2025年9月2日火曜日

ポルトガルの大地震 — 海洋プレートの剥離が原因か

 
1755年のリスボン大地震(Mw 8.5〜9.0)など、ポルトガルはたびたび大きな地震に見舞われて来ました。これらの大地震の震源はポルトガルの南西沖に広がるホースシュー深海平原(Horseshoe Abyssal Plain、地図)であると考えられていますが、主な断層帯から遠く離れたこのような場所で破壊的な地震が発生する原因は、長年の謎でした。このほど『Nature Geoscience』誌に掲載された研究がこの謎に光を当てています:
 
以下は記事からの抜粋です —— 

このほど『Nature Geoscience』誌に掲載された論文は、ホースシュー深海平原の地下で地震波の高速度異常が発見されたことを述べている。この異常は、陸上および海底地震計のデータを用いた地震波トモグラフィーと、地殻構造の様々な収束シナリオを検証するシミュレーションを用いて発見されたものである。
 
トモグラフィー・データは、この異常が古い海洋リソスフェアの剥離ブロックであることを明らかにした。つまり、通常は剛性を持つ海洋プレートが分裂し、下部が地球内部へ沈み始めたことを意味する。これは奇妙な現象のように思われた。なぜなら、これまでの剥離現象は大陸プレートでのみ観測され、海洋プレートでは確認されていなかったからだ。しかし研究チームのモデルでは、海洋マントルが上部の地殻から分離し始めた原因が「蛇紋岩化」にあることが示された。これは水が岩石に浸透し、水和させて含水蛇紋岩へと変質させるプロセスである。これにより分離が容易になるのだ。
 
この活動がポルトガルの地震の原因と考えられる。モデルはまた、剥離に先立って二つの破砕帯が存在した可能性を示している。研究者らは、海洋プレートの剥離が沈み込みプロセスの開始に関連している可能性があると推測している。このプロセスはプレート・テクトニクスにおいて従来、理解が不十分であった。しかし、沈み込みが強力な地震を引き起こすことはよく知られている。
 
論文の著者らは次のように説明している。「二つの破砕帯が、剥離作用を受けるリソスフェア・ブロックを分離し、そのブロックは北方向へ沈降を開始した。これにより、現在の高マグニチュード地震活動地域(例えば1969年の地震、そしておそらく1755年のリスボン大地震)において主要な逆断層が形成されたのである。」
 
——

大形の小惑星 2025 QD8 が月と地球に接近

  
【9月3日追記: 最新の予報に基づいて接近日時(地球)、接近日時誤差、推定直径を修正しました。】 
 
9月3日、推定直径 17 〜 38m の小惑星〝2025 QD8〟が月と地球の近くを通過します。
 
2025 QD8 (2025年9月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月3日 17:42
 (地球)9月3日 23:58
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.11 LD
(地球)0.57 LD
推定直径
17 〜 38 m
対地球相対速度
12.8 km/s ≅ 4万6000 km/h
初観測から地球接近まで18 日
次の地球接近
公転周期940 日 ≅ 2.57 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年9月1日月曜日

南極大陸になぞの物体? (続報)

 
 5年ほど前にこのブログでも取り上げた南極大陸の円盤状の物体(ブログ記事地図)が、再び話題になっています。それ以来、年月が経過していますが、現地調査は行われていないようです。
 
「岩盤盆地にある小さな湖」「これは雪が溶けて半円弧を形成しているもので、UFOではありません」(ニューカッスル大学の氷河学者)、「衛星画像では、この丸い地形は小さな湖のように見えます」(英国南極調査局の地図専門家):
 
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小惑星 2025 QK17 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 QK17〟が 8月27日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 8月31日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 QK17 (2025年8月31日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)8月27日 16:42
 (地球)8月27日 23:40
接近日時 誤差
(月)± 2時間18分
(地球)± 2時間00分
接近距離 (月)0.55 LD
(地球)0.26 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
12.3 km/s ≅ 4万4000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2031年9月3日ごろ
公転周期549 日 ≅ 1.50 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年8月31日日曜日

セネカ・ドラムの謎

 
米国ニューヨーク州北部、五大湖の一つであるオンタリオ湖に近いところにあるセネカ湖(地図)は、「セネカ・ドラム」あるいは「セネカ・ガン」と呼ばれる原因不明の大きな爆発音が発生することで有名です。この現象の謎を解明しようとする研究者へのインタビュー記事です:
 
以下は記事からの抜粋です ——
 
コーネル大学生態学・進化生物学科のジェド・スパークス氏は、ニューヨーク州保全局やニューヨーク州立大学環境科学林業学部の専門家らと協力し、この謎の真相を解明しようとしている。ニューヨーク州は最近、調査のために約1万2000ドルを拠出し、9月下旬、水面が穏やかな時期に調査を実施する計画だ。
 
「現在では、湖底600フィート(約180m)の深さで天然ガスがかなり大きな泡を形成し、それが水面に達する頃には巨大な泡となって水面を破ると考えられています。しかし、それを実際に証明した人は誰もいません」とスパークス氏は述べた。
 
目撃者はWENYニュースに対し、「セネカ・ドラム」の音はほとんどの人が想像するよりもはるかに大きく、岸辺の家屋を揺らすほどだと語っている。先住民のセネカ族の中には、この轟音は祖先の霊が起こしているものだと信じる者もいれば、大精霊や雷神のものだと信じる者もいた。この音に関連する伝説の一つに、独立戦争後に、ある兵士が永遠に道に迷い、所属していた連隊を探しているという話がある。
 
「セネカ・ドラム」にまつわる謎は、音だけにとどまらない。例えば、湖底の一部は、一般的な湖底というより月面のように見える。

「昨年、本当に素晴らしい出来事がありました。環境保護庁の友人がセネカ湖全体の湖底を測量したのです。すると、この湖の南部全体に、壺状の穴がいくつも点在していることがわかったのです」とスパークスは語る。

スパークス氏は、穴の中には径が 30メートルにも及ぶものもあると付け加えた。もう一つの謎は、湖の塩化物濃度が高いことであり、一部の専門家はこれが全てに何らかの関連があるのではないかと疑っている。いずれにせよ、研究によって、なぜこのような現象がセネカ湖で発生し、世界の他の場所では発生しないのかという謎が解明されることが期待されている。 
 
—— 
 
 
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2025年8月30日土曜日

湧き水の水面が金色に染まる — 福島県本宮市

 
8月27日、福島県本宮市の岩角山岩角寺(地図)で、境内にある湧き水の水面が金色に染まっているのが見つかりました。「金花水」と呼ばれる現象で、湧き水や付近の岩の表面に不定期に発生しており、水面に出現したのは 2004年以来、21年ぶりとのことです。
 
「金粉をまいたように見えるが、原因はよく分かっていない」:
 
本宮市のウェブサイトには、2021年の日付で金花水に黄金の花が出現した、との情報が掲載されています。この時は水面ではなく、地面か岩肌のようなところが金色になっているようです:

 

3火山の噴火が相次いで止まる

 
鹿児島地方気象台や福岡管区気象台の発表によると、8月29日、九州南部の3つの火山の連続噴火が相次いて止まりました:
  • 桜島 04:30ごろ
  • トカラ列島・諏訪之瀬島 05:00ごろ
  • 霧島連山・新燃岳 08:30 
 

2025年8月29日金曜日

黒潮大蛇行が終息

 
5月9日付「黒潮大蛇行が終息する兆し」の続報です。
 
8月29日、気象庁と海上保安庁は「黒潮大蛇行」が 2025年4月に終息したと発表しました。気象庁は 4月中旬、大蛇行が解消していることを確認したが、その後、復活する可能性も考慮して観測を続けていた、とのことです。2017年8月から続いた大蛇行の継続期間は、1965年以降では過去最長で 7年9か月でした:
 

第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-4)

 
 
第3の恒星間飛翔体 3I/ATLAS は太陽系外から飛来した彗星であるというのがほとんどの専門家の見解となっていますが、宇宙望遠鏡やチリにある超大型望遠鏡(VLT)などによる観測では、通常の彗星とは異なる特徴も明らかになってきています:
 
以下は記事からの抜粋です ——
 
太陽系を高速で移動する恒星間天体が、通常の彗星では見られない金属を噴出しているのが検出された。

チリにある超大型望遠鏡(VLT)は、この 3I/ATLAS と呼ばれる天体から異常なニッケルが噴出しているのを検出した。鉄とともにニッケルを放出する通常の彗星とは異なり、3I/ATLAS では鉄が全く検出されず、ニッケルのみが噴出している。
 
チリの天体物理学者が発表した新たな研究によると、彗星 3I/ATLAS は毎秒約5グラムのニッケルと毎秒20グラムのシアン化物を放出しており、太陽に近づくにつれて両方の放出量が急激に増加していることが判明した。

研究者らは、これらの放出を駆動するメカニズムが通常の彗星のプロセスでは典型的ではないと指摘した。

研究者らは、ニッケルは、太陽光による穏やかなプロセス(蒸発や微小なニッケル含有化合物の分解など)を通じて塵から放出されている可能性があると仮説を立てている。
 
NASA は今週、SPHEREx とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による 3I/ATLAS の新たな観測結果を発表した。それによると、この彗星のガス噴出は二酸化炭素が主成分で、水はわずか 5% しか含まれていないことが明らかになった。

この特徴はこれまでに観測された大多数の彗星とは異なっている。その明るさの大部分は固体の核ではなく、周囲の塵の雲に由来している。 
 
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大形の小惑星 2025 QO7 が月と地球に接近

 
【8月31日追記: 最新の予報に基づいて、接近日時、誤差、推定直径を修正しました。】 
 
8月31日、推定直径 13〜28m の小惑星〝2025 QO7〟が月と地球の近くを通過します。
 
2025 QO7 (2025年8月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)8月31日 16:06
 (地球)8月31日 22:51
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.52 LD
(地球)0.71 LD
推定直径
12 ~ 26 m
対地球相対速度
8.2 km/s ≅ 2万9000 km/h
初観測から地球接近まで5 日
次の地球接近2027年8月20日ごろ
公転周期756 日 ≅ 2.07 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年8月28日木曜日

成長する原始惑星

 
チリにある欧州南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡(VLT)で撮影された画像です。わし座にある若い恒星の周囲に広がるガスと塵でできた原始惑星円盤の中で、生まれたばかりの惑星がその公転軌道上のガスや塵を吸着して成長している様子を初めて明瞭に捉えたものです。 この惑星は木星の約5倍の質量があると推定されています。中心の恒星は太陽の若いバージョンです:

A very hungry planet! 🪐 What appears to be a ripple in space is actually a newborn planet, eating its way through its dusty cradle around a younger version of our Sun 🌞 Read more: https://www.eso.org/public/images/potw2534a/ 🔭 🧪 #exoplanets 📷 ESO/R. van Capelleveen et al.

[image or embed]

— ESO (@eso.org) 2025年8月26日 19:02


急速に衰える尾流雲

 
8月24日午前、沖永良部島(地図)東側海域を航行中の貨物船から撮影された尾流雲の変化です。2枚の写真(写真1写真2)の撮影間隔は 4分間とのことです:
 
 
 
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2025年8月27日水曜日

東京都多摩西部で稍深発地震、異常震域

 
【8月28日追記: 速報値より数多くの地震観測点のデータを使用して計算された暫定値では M3.8、震源の深さ 132km。震央位置はやや南東にずれて、震央地名が「東京都多摩部」とされています。(震央地図)】 
 
8月26日16時19分、東京都多摩西部で M3.9、震源の深さ 130km、最大震度 1 の稍深発地震が発生しました(震央地図)。
 
この地震で有感となったのは、神奈川県の一部と、震央から遠い栃木県宇都宮市だけで、東京都や埼玉県では無感でした(震度分布図)。震源付近に沈み込んでいる太平洋プレート内を震動が伝わった異常震域現象だと思われます:

右上図は防災科学技術研究所 AQUAシステム メカニズム解カタログより。
 
 
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