2025年11月11日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-179)

 
米国地質調査所(USGS)を含む連邦政府機関の閉鎖は続いていますが、"YELLOWSTONE VOLCANO OBSERVATORY MONTHLY UPDATE"(10月分)が 11月3日付で公開されています。
 
米国イエローストーン国立公園の 10月の状況です。10月にはスティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。2025年の噴出は 2回だけです。2018年に始まった頻繁な噴出活動は終了したとみられ、近い将来に本格的な噴出が発生する可能性は低いと考えられています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月3日 72
2 4月14日 70
 
  
10月の地震活動は通常のレベルでした。180件の地震が観測され、最大は 10月28日に発生した M3.7 でした。4つの群発地震が観測されています。
 
イエローストーン・カルデラでは、毎年夏季に沈下の停滞(またはわずかな隆起)が観測されます。これは、雪解け水や地下水の季節変化によって引き起こされるものです。10月中旬以降、夏季の沈下停滞またはわずかな隆起は終わり、2015年から続いていた長期的な沈下が再開しました。ノリス間欠泉盆地周辺の地盤変動も、季節的な隆起の終焉を記録しました。