3月2日付「サントリーニ島近海群発地震、活動低下」の続報になります。
ロンドン大学などの研究チームが科学誌『Science』に発表した研究結果によると、今年 1月から3月にかけてサントリーニ島近海で発生した激しい群発地震は、マグマの水平移動が原因であるとのことです。
「研究チームは、この地震は、サントリーニ島とコルンボ火山の地下から、海底下 10km 以上の深さにある長さ 30km の通路を通ってマグマが水平方向に移動したことによって引き起こされたことを突き止めた」、「研究者たちは、地殻内を移動したマグマの量はオリンピック・サイズのプール 20万個分に相当すると推定している。これらの『マグマ貫入』は岩石層を破壊し、数千回の地震を引き起こした」、「活動が沈静化した今、溶融したマグマが最終的に地殻深部で滞留し、冷えたとほぼ確信できる」:
- Scientists reveal what triggered Santorini 'earthquake swarm' (震央分布図あり)
- Scientists Unravel Mystery Behind Santorini’s Early 2025 Seismic Swarm
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