2017年7月27日木曜日

イエローストーンの群発地震続く (続報)


7月19日付「イエローストーンの群発地震続く」の続報です。

『New Scientist』誌の記事から。イエローストーン国立公園(地図)の北西部で続いている群発地震の発生回数が、6月12日の開始以来6週間で約1400に達しました:

群発地震が起きているのは、1959年に死者28人を出した大地震が発生した Hebgen湖(地図)の近くですが、群発地震を監視している地質学者は、この群発地震が新たな大地震につながることはない、と考えています。

米国地質調査所(USGS)イエローストーン火山観測所所長の Jacob Lowenstern 氏は「通常、大地震の前に今回のような群発地震が発生することはない。1959年の大地震からあまり時間が経っていないので大地震を起こすほどの歪みがまだ蓄積していない。十分な歪みが溜まるには200年前後のオーダーの時間が必要だ」と述べています。

ソルトレークシティーにあるユタ大学の Jamie Farrell 氏は次のように語っています。「今回の群発地震は、群発地震としては規模が大きいが、イエローストーンで記録された群発地震の中で最大というわけではない。群発地震はイエローストーンではありふれた現象だ」、「イエローストーン・スーパーボルケーノで顕著な活動が起きる可能性は低い」、「今回の群発地震が、地下の浅いところのマグマの動きと関連していることを示す兆候はない。イエローストーンを訪れる人々はイエローストーン火山系の噴火を心配する必要は全くない」

Lowenstern 氏は「この群発地震は低レベルながら依然として活発で、あとひと月は続くだろう」と予測しています。


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