2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0)よりも前に発生したM9クラスの大地震は6つ。もちろん、近代的な観測装置で記録されたものに限られますが。その6つすべてで地震後に「近く」の火山が噴火している、という話は報道などで何度も見聞きしました。では、東北地方太平洋沖地震の後はどうなのでしょうか。
私は2013年に始まった小笠原諸島の西之島(地図)の噴火が該当するのではないかと考えていたのですが、違うようです。以下の記事によると、これまでの先例では「近く」というのは震源から600km以内なのだそうです。西之島は東北地方太平洋沖地震の震源から約1200kmも離れています:
西之島の噴火は日本列島から遠く離れた洋上で起きているので、さほど大きな噴火という感じはしません。しかし、陸上で同じ規模の噴火が起きたとしたらかなりの大噴火ということになると思います。なにせ短期間で島の面積が何倍にもなるほど大量の噴出物や溶岩が発生しているのですから。
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