2017年7月20日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-168)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月20日16:00 付けで更新情報を出しています ―― 前兆終息せず、7月25日± の可能性に修正:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全終息したことを確認後に計算し確定する予定
現状で可能性があるのは 7月25日±2日
7月24日時点で前兆継続の場合は再考し修正
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域 岐阜県、愛知県、福井県、石川県南部、滋賀県北部、京都府北部など 更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
火山近傍の可能性が示唆されるため、地図上に御嶽山・乗鞍岳・焼岳領域と白山領域を斜線で表示。
前兆影響局誤認の場合は福島付近の可能性があるが、不整合な前兆があるため上記が考えやすい。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の深さ30km以浅の陸域地震
 

▼ 現状
  • CH02(八ヶ岳) 静穏だったが、7月14.7日から特異前兆が出現。

  • CH17(八ヶ岳) 7月19.0日から糸状特異が出現。

  • CH21(八ヶ岳) 7月19.0日から静穏基線となるも、7月20日昼から弱い前兆が再出現。

  • CH26(八ヶ岳) 静穏化せず、弱い前兆が継続。

  • CH29(八ヶ岳) 7月18.0日を中心に特異状態前兆が短時間出現。

▼ 考察
  • 現在は第24ステージ。

  • 下記の観測事実から、(1)少なくとも7月23日以前の地震発生の可能性は否定できる、(2)7月24日~26日前後の地震発生の可能性が示唆される。

    • CH21、CH26の前兆が7月20日午後現在も静穏化していない。
    • 7月14.7日初現、7月18.0日極大が認識できる。

  • CH17に7月19.0日から糸状特異が出現していることについては、6月27.2日極大に対応する直前特異の可能性がある。今後の変化を見て検討。

火山噴火の可能性について
  • 7月11日から14日にかけて全観測点(八ヶ岳南麓、秋田観測点、高知観測点)で、同期した火山前兆を観測した。

  • これまでも、やや顕著な火山前兆が複数日にわたって出現した場合には噴火に至っている。今回も複数日に前兆が出現しているため、噴火活動に至る可能性がある。

▼ 秋田観測点の落雷被害と復旧について
  • 7月18日午後、秋田観測点近傍に落雷があり、データ取得ができなくなった。リモートで復旧を試みるも復旧せず。

  • 7月18日夜、八ヶ岳を自動車で出発。19日朝、秋田観測点に到着。

  • アナログ・デジタル変換器および受信機3台が故障(A1、A3、A5)。代替機に交換。データ収集・通信用パソコンも念のために交換。受信機の周波数設定も調整。

  • 7月19日昼に観測再開。当面は試験運用。

  • 7月19日夜に八ヶ岳に帰着。

  • この秋田観測点への緊急出張によって、更新情報の配布が遅れた。

串田氏は一人で秋田観測点と高知観測点の維持管理をしています。観測の中断を最小限にするため、自動車に復旧機材を積んで遠隔地との間を短時間で往復する強行軍です。「近畿圏中心領域大型地震 (続報-114)」には高知観測点を復旧した際の苦労話を引用していますのでご参照ください。


串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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