八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月23日16:00 付けで更新情報を出しています ―― 前兆終息せず、地震発生時期に3つの可能性:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.224 (PDF形式)
以下は今回の更新情報のまとめです ――
推定時期 | 前兆が完全終息したことを確認後に計算し確定する予定。現状で可能性があるのは
|
推定時刻 | 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間 |
推定震央領域 | 岐阜県、愛知県、福井県、石川県南部、滋賀県北部、京都府北部など 更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域) 火山近傍の可能性が示唆されるため、地図上に御嶽山・乗鞍岳・焼岳領域と白山領域を斜線で表示。 前兆影響局誤認の場合は福島付近の可能性があるが、不整合な前兆があるため上記が考えやすい。 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 7月11日から14日にかけて出現した噴火前兆が関連している場合には、地震活動にともなって火山噴火の可能性もあり。 |
推定地震種 | 震源の深さ30km以浅の陸域地震 |
▼ 現状
- CH02(八ヶ岳) 静穏だったが、7月
14.7日14.5日から特異前兆が出現。継続中。(←前回の更新情報と比べて日付が修正されています。) - CH17(八ヶ岳) 7月19.0日から糸状特異が出現。7月21.8日に終息。
- CH21(八ヶ岳) 7月19.0日から静穏基線となるも、7月20日昼から弱い前兆が再出現。継続中。
- CH26(八ヶ岳) 静穏化せず、弱い前兆が継続中。
- CH29(八ヶ岳) 7月18.0日を中心に特異状態前兆が短時間出現。今回の更新情報では記載なし。
▼ 考察
- 現在は第24ステージ。
- CH02、CH21、CH26の前兆が継続していることから、7月26日以前の地震発生の可能性は否定される。
- 第24ステージの前兆出現状況を見直し、7月26日以前の地震発生を否定した場合、3つの可能性 ―― 7月27日±、8月1日±、8月7日± ―― が否定できない。
- 火山前兆(7月11日から14日にかけて出現、7月18日に再出現)からも3つの可能性 ―― 7月27日±、7月30日±、8月7日± ―― が算出される。
- 上記3つの時期を総合した7月27日~8月8日の期間中に対応地震発生となる場合の、前兆完全終息時期と対応地震発生時期の関係は以下のとおり(現時点での最終極大=7月20.8日以降に新たな極大が出現しないと仮定):
- 火山近傍での地震活動の可能性が示唆されるが、白山の場合は「伊豆局の特異から東側のみが限界」となるため、御嶽山・乗鞍岳・焼岳領域の方が若干可能性が高い。
- 前兆が完全終息したことが確認できた時点で発生日を計算し続報する。
前兆終息 → 地震発生 | 前兆終息 → 地震発生 |
---|---|
7月25.6日 → 7月27日± | 7月30.8日 → 8月3日± |
7月26.4日 → 7月28日± | 7月31.6日 → 8月4日± |
7月27.1日 → 7月29日± | 8月1.3日 → 8月5日± |
7月27.9日 → 7月30日± | 8月2.1日 → 8月6日± |
7月28.6日 → 7月31日± | 8月2.8日 → 8月7日± |
7月29.4日 → 8月1日± | 8月3.6日 → 8月8日± |
7月30.1日 → 8月2日± |
▼ 火山前兆(L型、N型)に通常地震前兆の経験則を加味した検討
- L型初現=7月2日、N型極大(1)=7月11.5日、N型極大(2)=7月14.5日、N型再出現=7月18.8日
- 2014年御嶽山噴火において[極大~発生]=16日であったことから
- 7月11.5日+16日=7月27日±
- 7月14.5日+16日=7月30日±
- 初現・極大の関係([初現~発生]:[極大~発生]=20:13)から
7月2日初現、7月14.5日極大 → 7月26日±(←計算式不明)- 7月2日初現、7月11.5日極大 → 7月29日±
- 7月2日初現、7月14.5日極大 → 8月6日±
- 主極大・副極大の関係([主極大~発生]:[主極大~副極大]=3.7:1)から
- 7月14.5日主極大、7月18.8日副極大 → 7月30日±
- 7月11.5日主極大、7月18.8日副極大 → 8月7日±
串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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