11月25日午前11時45分(日本時間)、小惑星〝2016 WW2〟が地球に 0.35LD まで接近しました。また、約1時間後の午後0時41分には小惑星〝2016 WU2〟が地球に 1.46LD まで接近しました(1LD=地球から月までの平均距離)。
WW2は11月24日に、WU2は23日に発見されたもので、ともにアポロ群に属し、直径はそれぞれ4~9m 、9~19mと推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
これらの小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、前者が秒速9.9km(時速約3万6000km)、後者が秒速7.5km(時速約2万7000km)と計算されています。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2016 WW2 2016 WU2 | 4~9 9~19 |
11月25日 11:45 11月25日 12:41 |
0.35 1.46 |
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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