2016年11月10日木曜日

2016年は3連続スーパームーンで終わる


以下はNASAのサイトに掲載されている記事です。月の軌道は楕円形なので遠地点と近地点があります。このうち、月が地球に最も近づく近地点を通過するときに新月または満月になることをスーパームーンと呼びます。天文学の用語ではなく占星術で使われる言葉です。今年の10月、11月、12月の満月は3回連続してスーパームーンになります。とりわけ就中、11月14日の満月は月が近地点を通過した直後に起こるため「ウルトラ・スーパームーン」(エクストラ・スーパームーン、スーパー・スーパームーン)などと呼ばれています:

以下は10月~12月のスーパームーンにおける近地点通過と満月の時間差を示したものです(時刻は日本時間、接近距離は地球から月までの平均距離=1):

近地点通過 満月時間差 接近距離
10月17日08:34 10月16日13:23 19時間11分 0.931
11月14日20:21 11月14日22:52 2時間31分 0.927
12月13日08:29 12月14日09:06 24時間37分 0.933

満月のときは、太陽-地球-月が一直線に並びます。スーパームーンの満月ではふだんよりも地球から月までの距離が近いため、上記NASAの記事によれば、通常より最大で14%大きく、30%明るい月を見ることができるとのことです。

今月14日のウルトラ・スーパームーンは近地点通過と満月の時間差が非常に短く、同様の状況が前回起きたのは1948年1月26日で、次は2034年11月25日になるということです。

前回ウルトラ・スーパームーンが起きた1948年には、今日まで影響が続いている世界史上の大事件がいろいろ起きています。ガンジー暗殺、ソビエト連邦によるベルリン封鎖、イスラエル建国と第1次中東戦争、大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の樹立などなど:

ウルトラ・スーパームーンのせいでしょうか、2016年も世界を揺るがし、世界史の流れを変えるかも知れない出来事が起きています。筆頭はイギリスの国民投票でEU離脱が決まり、アメリカの大統領選挙でトランプ氏が当選したことでしょうか。

ひるがえって日本では、1948年6月28日に福井地震(福井県嶺北地方、M7.1)が発生し、死者3769、負傷者22203、列車3本が転覆、無数の地割れや噴水・噴砂が現れる大惨事となりました。福井市南東部では農作業中の女性が直立したまま埋もれて死亡しています。地割れに挟まれたとも、液状化した地面に飲み込まれたともいわれています。

折しも八ヶ岳南麓天文台の串田氏は最新の公開情報で、11月13日~16日に福井県・岐阜県を中心とした地域にM7.8±0.5の大地震を予測しています。11月14日のウルトラ・スーパームーンを含む期間です。


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