2016年11月25日金曜日

串田氏 ― 和歌山県南部M5.4と福島県沖M7.4の予測に成功


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が11月23日15:00付で更新情報を出しています:

今回の更新情報では、11月19日に和歌山県南部で発生したM5.4の地震と、11月22日に福島県沖で発生したM7.4の地震に対する予測が成功したことが主な内容となっています。

串田氏は、8年以上にわたって継続している長期前兆No.1778の予測については一般公開していますが、それ以外の前兆に対する予測については「地震前兆検知公開実験」の参加者に限定して配信しています。そのため一般の方々には、前例のない長期前兆No.1778に対する串田氏の悪戦苦闘ぶりばかりが目立って、串田氏の地震予測手法とはこの程度の当てにならないものという誤解が生じているのではないでしょうか。

今回予測に成功した2つの地震では、典型的な地震前兆波形とされるBF前兆(Baseline Fluctuation anomaly)が高知観測点の観測装置K6に出現しました。BF前兆は基線が盆地のように落ち込むのが代表的なパターンで、変動は数十秒から数時間継続します(上記更新情報の図を参照してください):
  • 11月19日11時48分ごろ和歌山県南部で発生したM5.4の地震(深さ60km 最大震度4) ―― 11月15日に高知観測点のK6にBF前兆出現、新居浜局または延岡局のFM電波、M5.3~5.4と評価、極大~地震発生まで5日±と予測 → 新居浜局等の検知領域である和歌山県南部でM5.4発生。

  • 11月22日5時59分ごろ福島県沖で発生したM7.4の地震(深さ25km 最大震度5弱) ―― 11月19日に高知観測点のK6にBF前兆出現、変動時間が長く函館局のFM電波、宮城・岩手領域に対応する秋田観測点のA2には前兆出現がない、11月21日± または11月24日±2日発生、陸域ならばM5.6±0.5、海域ならばM6.9±0.5(海深減衰、正断層減衰等補正)と予測し、11月20日に「地震前兆検知公開実験」の参加者に配信(推定領域については上記更新情報の地図を参照してください)。

No.1778長期継続前兆については以下の様に記載されています:
  • 現在、第21ステージと認識。

  • 11月17.5日の極大の後、11月20日から21日にかけてCH02(八ヶ岳)に特異状態出現。11月21.2日または21.4日極大。

  • CH17(八ヶ岳)の特異状態が顕著化した11月16.0日を初現とすると12月1日± が算出され、他の前兆出現状況から算出した11月30日±1日と整合的。

  • CH17(八ヶ岳)とK10(高知観測点)に顕著な前兆が継続中。

  • 今後新たな極大が発生せず11月30日に地震発生となる場合は、11月28日ごろに前兆が終息する見込み。

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