2016年11月25日金曜日

雲のストーンヘンジ ― イギリス


イギリスの〝The Cloud Appreciation Society〟(雲を愛でる会、雲を鑑賞する会)が「11月の雲」に選んだ写真です。同国ウォリックシャー州(地図)で撮影されました。積乱雲の周囲に張り出した層状の雲の中に、きれいな円(半円)を描いて雲の塊がほぼ等間隔でぶら下がっているように見えます:

どのようにしてこのような不思議な形状の雲ができるのでしょうか。ヒントは上から4枚目の写真――アメリカで撮影された飛行機雲です。

飛行機が過冷却状態にある雲の中を飛ぶと、その刺激で過冷却の水滴が氷の粒となります。飛行機は両翼の下に発生した左右で回転が逆向きの渦巻きを後方に残して行きます(参考写真12)。左右の渦が衝突して一定間隔の下降気流となり、その中を氷の粒が落下して雲からぶら下がった塊のように見えているというのが、上の記事に書かれている説明です。

類似の飛行機雲は日本でも撮影されています:

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