中国・吉林省松原市(地図)で10月末から大きめの地震が続いています。10月31日にはM5.5とM5.0の地震が 7分間隔で発生し、55棟が倒壊、4120棟が破損、1万4420人が避難する被害となっています。11月4日にはM4.2の地震が発生し、母子2人が死亡しました。さらに、11月23日から24日にかけてM5クラスの地震が3回発生し、310戸が全壊、1万6000戸が大規模損壊、4万戸が半壊、26万戸に被害が出ています。3回の地震はいずれも震度5前後であったと報道されていますが、この震度が改正メルカリ震度階級によるものだとすると「やや強い」揺れであったことになります。
国家地震台網センターの専門家は、「東日本大震災が発生した後、太平洋プレートのユーラシアプレートへの潜り込みが強くなっていることが、中国東北部の地震活動を活発にしている」と指摘しています:
吉林省松原市以外にも、ロシアと北朝鮮の国境付近でも同様の規模の地震が発生しています。どちらの震源も、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の震源を起点にして太平洋プレートのスリップベクトルを延長した先にあります。
太平洋プレートの沈み込みが加速していることについては、下記の記事も参照してください:
- プレートの沈み込みが加速! 加速! 加速! (12年5月30日)
- 太平洋プレートの沈み込みが加速 (13年11月3日)
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