11月20日付「西之島沖で噴火、新島誕生」の続報です。
気象庁が11月22日付で「西之島の火山活動解説資料」(PDF形式)を発表しています。それによると西之島周辺で複数の変色水域が確認されています:
- 西之島の南側、新島付近から西へ約1,000m、東へ約1,500m、幅約700mで北側を西之島に接する茶色の変色水域
- 西之島西岸から新島の東約2,000m、幅約1,200mの緑色の変色水
- 西之島の南約10km に直径約1,000mの緑色の変色水域
特に3番目の変色水域は西之島からかなり離れています。西之島周辺で別の海底噴火が起きている可能性があります。
上記解説資料の末尾には、1973年に噴火によって出現した西之島新島が西之島と合体して現在に至るまでの変遷図があります。
1973年の西之島新島誕生後に起きた大きな地震には以下があります。1000km以上離れたところですので直接の因果関係があるとは考えにくいですが:
1974年5月9日 伊豆半島南方沖 『1974年伊豆半島沖地震』 M6.9: 伊豆半島南端に被害。死 30、傷 102、家屋全壊 134、半壊 240、全焼 5。御前崎などに小津波。
(『理科年表』(丸善)より引用)
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