6月に南米の仏領ギアナ(地図)から打ち上げられた欧州宇宙機関(ESA)の無人宇宙補給機 ATV-4 (アルバート・アインシュタイン)が、約4ヶ月半、国際宇宙ステーションに係留された後、11月2日に太平洋上空で大気圏に突入し燃え尽きました。ATV-4 は、大気圏突入時の様子を観測するために、国際宇宙ステーションの真下で大気圏に突入するように軌道が調整されていました。
以下は、国際宇宙ステーションから撮影された再突入の1コマです:
以下は、再突入の連続写真です。初めは小さな光点にしか見えませんが、徐々に明るくなり、機体がバラバラになっていく様子がわかります。最後の方で、ひと筋の緑色の光跡が見えるのですが、何か特殊な素材を使った機材が発光しているのでしょうか:
再突入時の ATV-4 には、国際宇宙ステーションで発生した 1.6トンの廃棄物が積まれていました。
欧州宇宙機関の ATV には、SF作家や学者の名前がつけられています:
1号機 | ジュール・ヴェルヌ |
2号機 | ヨハネス・ケプラー |
3号機 | エドアルド・アマルディ |
4号機 | アルバート・アインシュタイン |
ATV-4 と同じ時期に日本の宇宙ステーション補給機 HTV4 (「こうのとり」 4号機)も国際宇宙ステーションに物資を運んでいました。8月4日に打ち上げられ(写真)、8月9日に国際宇宙ステーションに到着、9月5日に離脱して、9月7日に大気圏に突入しました。
以下は、大気圏突入時の写真です。ATV-4 と同じく、国際宇宙ステーションから撮影されました:
欧州の ATV は自動操縦で国際宇宙ステーションにドッキングしますが、日本の HTV はそばまで近づいて、国際宇宙ステーションのアームで捕まえてもらう方式です。
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