『釧路新聞』の記事です。「マイワシの水揚げが3倍近く増えており、1万トンの大台を突破したのは1992年以来、21年ぶり」:
海水温の上昇が原因のようです。
「1992年以来、21年ぶり」。私は、こういう記述があると、その後に何か起きていないかを調べるのですが、たいていの場合は大したことは起きていません。しかし、このケースは違いました。以下は『理科年表』(丸善書店)所載の「日本付近のおもな被害地震年代表」からの引用です:
- 1993年1月15日 『平成5年釧路沖地震』 M7.5: 我が国では11年ぶりの震度6を釧路で記録。死2、傷967。建物や道路の被害もあった。北海道の下に沈み込む太平洋プレートの内部で発生した深さ約100kmの地震で、この型の地震としては例外的に規模が大きかった。
- 1993年7月12日 『平成5年北海道南西沖地震』 M7.8: 地震に加えて津波による被害が大きく、死202、不明28、傷323。特に地震後間もなく津波に襲われた奥尻島の被害は甚大で、島南端の青苗地区は火災もあって壊滅状態。夜10時過ぎの闇の中で多くの人命、家屋等が失われた。津波の高さは青苗の市街地で10mを越えたところがある。
- 1994年10月4日 『平成6年北海道東方沖地震』 M8.2: 北海道東部を中心に被害があり、傷437、住宅全壊61、半壊348。津波は花咲で173cm。震源に近い択捉島では死・不明10など、地震と津波で大きな被害。
- 1994年12月28日 『平成6年三陸はるか沖地震』 M7.6: 震度6の八戸を中心に被害、死3、傷788、住宅全壊72、半壊429。道路や港湾の被害もあった。弱い津波があった。
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