残念なお知らせです。日本時間の11月29日早朝、アイソン彗星は近日点を通過しましたが、その後の観測では予報位置に姿を現していません。太陽表面に百数十万キロメートルまで近づいたため、分解・蒸発したとみられています。12月の夜空を飾る「世紀の大彗星」は見られないことになりました。
NASA や ESA は SOHO、STEREO、SDO などの太陽観測用探査機でアイソン彗星の太陽接近を観測していました。以下のページにはそれらの探査機が撮影した映像をまとめた動画があります。開始から33秒目以降には、近日点通過直後のアイソン彗星の断末魔が写っています。静止画の方には太陽通過後のアイソン彗星の予報位置(+印)が示されていますが、彗星の姿はありません:
- Comet ISON Fizzles as it Rounds the Sun (動画と写真あり)
関連記事
- スーパーコメット(?)がやって来る (12年9月28日)
- アイソン彗星をハッブル宇宙望遠鏡が撮影 (13年5月1日)
- アイソン彗星の旅程表 (13年8月6日)
- アイソン彗星は宇宙船か (13年9月17日)
- アイソン彗星が軌道変更、フォボスに向かう? (13年9月22日)
- 火星から見たアイソン彗星 (13年10月3日)
- 近づくアイソン彗星 (13年10月19日)
- アイソン彗星が地球軌道の内側に入りました (13年11月2日)
- アイソン彗星がアウトバースト、肉眼等級に (13年11月16日)
- 2つの彗星が水星に接近 (13年11月17日)
- 太陽に近づくアイソン彗星とエンケ彗星 (13年11月25日)
- 尾が伸びたアイソン彗星 (13年11月26日)
- カナリア諸島上空のアイソン彗星 (13年11月27日)
- アイソン彗星の大きさ (13年11月28日)