もういい加減にしてほしいものです。「8月11日大地震説」が空振りに終わったとたんに、今度は「お盆に大地震説」。大地震の根拠は、HAARPの波形に「8月5日夜から6日の朝にかけて、やはり大きな乱れがあった」からとのこと:
「お盆明けの16日までは要注意」のように日付を特定しての地震予知は、似非科学、トンデモの類いです。仮にその期間に大地震が起きたとしても、それはたまたまそうなっただけと考えるべきです。
上記記事中に登場する浜田和幸参院議員(震災復興担当の総務政務官)については、以下の記事を参照してください:
ジェシー・ベンチュラ元ミネソタ州知事については、元プロレスラーといった方がご存じの方が多いと思います:
元プロレスラーといえば、アントニオ猪木氏もかつて「永久電気」用発電機の開発に関わり、記者会見の席上でおこなった実験が大失敗に終わったことがあります。もしかすると、元プロレスラーの人というのは洋の東西を問わず、似非科学に引っかかりやすいのかも知れません。
ところで、上記の「お盆に大地震…」の記事を掲載した『税金と保険の情報サイト』。先日は「8月11日、また大地震がやってくる?」という記事を載せていました(当ブログの「8月11日大地震説」参照)。8月11日が何事もなく過ぎ去りそうになったタイミング(記事の記載を信じるならば8月11日16:00)で、次の大地震への不安をあおるような記事を載せるというのは、なんだか意図的なものを感じてしまいます。
当ブログの8月8日付「エレーニン彗星についての Q&A (その3)」で山本弘氏のブログ記事「エレーニン彗星衝突説が爆笑ものだった件」を紹介しましたが、その中でエレーニン彗星についての「デマを広めているところ」として名指しされた『防災グッズマガジン』。その記事と今回の『税金と保険の情報サイト』の記事の見た目を比べると、ウェブ・ページのデザインがよく似ていることに気づきます。たとえば、新着記事や広告バナーの配置、記事本文のセクション・ヘッダーのデザイン(ヘッダーの左と下に線を入れている)、「外部リンク」ヘッダーのデザイン、などを比較すると、そのことがわかると思います。
両サイトに記載されている運営会社の商号は、一方は「防災グッズマガジン」、他方は「株式会社リファイド」で異なっています。たまたま同じテンプレートを使っただけかも知れませんが、実際にコンテンツの更新をしている人あるいは会社が共通なのかも知れません。それにしても、この種の記事の掲載が続くと勘ぐりたくもなります ―― 大災害への不安をあおった方が防災グッズや保険の商売上好都合だから、トンデモ説でも何でもかまわずに利用しているのではないかと。
過去の関連記事
- エレーニン彗星についての Q&A (その3) (11年8月8日)
- 8月11日大地震説 (11年8月10日)