17日の記事「月面探検車がパレードに参加」のフォロー・アップです。実際に祝賀パレードに参加した探検車の動画映像です:
探検車は、車体を任意の方向に向けたまま、走向可能なことがわかります。また、車外に取り付けた宇宙服の背中が、車外へ出るときの扉の役割も兼ねていることも見て取れます。飛行機のハッチか、小型のバスタブを背中に背負っているようで、あまり見た目はよくありません。
予算削減に悩む NASA が、新大統領に必死のアピールをしたという面もあるようです。この映像で見る限り、NASA のパレードに対して、新大統領夫人がしきりに拍手をしたり手を振ったりしているのに比べると、新大統領自身はほとんど反応を見せていません。NASA に対して冷たい視線を送っているようにも見えます。今後の NASA の運営は厳しいものになるのかも知れません。ちなみに、NASA の長官は、現在空席になっています。ブッシュ政権に任命されたこれまでの長官は、政権移行チームとの対立や、夫人が留任を求める署名運動をおこなったことなどが伝えられていますが、最終的には辞任しました。
以下は NASA が公開している写真です:
上から5枚目の写真に、車内と宇宙服の接続部分が写っています。宇宙飛行士が、宇宙服から車内にもどる様子を撮影したものです。ヘルメットのガラス越しに外の情景が見えています。