2009年1月12日月曜日

移動する海嶺、広がる南極プレート(補足)

南極プレートが拡大していることを示す動画がないかと探していましたが、海嶺まで描き込んであるものは見つけることができませんでした。以下は、超大陸パンゲアが分裂して、その一部であった南極大陸が現在の位置に近づくまでを描いた「手動」の動画です:
地図の下に表示されているスライダーを、マウスで左右にドラッグすることによって、パンゲアの分裂を自分で制御しながら眺めることができます。

スライダー上の表記の意味は次のとおりです:
  • Triassic(中生代三畳紀)
  • Jurassic(中生代ジュラ紀)
  • Cretaceous(中生代白亜紀)
  • Tertiary(新生代第三紀)
  • Quaternary(新生代第四紀)
  • Present(現在)
  • mya(単位は100万年、たとえば「235mya」は2億3500万年前)
この「手動」動画に大陸と大陸の間の中央海嶺は描かれていませんが、だいたい各大陸の中間付近にあったと見なしてください。頭の中で中央海嶺の位置を想像しながら、スライダーを右方向に動かしてみてください。南極大陸を囲むように中央海嶺があったとすると、それは南極大陸から遠ざかる方向に徐々に移動し、その内側、すなわち南極プレートの面積が時代とともに拡大していることが十分に想像できると思います。南極プレートは、パンゲアの分裂以来、基本的に拡大傾向を続けており、それが現在も続いていることがおわかりいただけると思います。

最後に、繰り返しになりますが、以下の点を再度強調したいと思います:
  • 海嶺や海溝が新たに生まれることがある。
  • 海嶺も海溝も活動を止めることがある。
  • 海嶺も海溝も移動する。
  • 海嶺が海溝に沈み込むことがある。
  • 海溝どうしがぶつかって、間のプレートが消滅することがある。
Image credit: U.S. Geological Survey