今年7月に発見され、8月1日05時58分(日本時間)に地球に 21.41LD(約823万km)まで近づいた小惑星 2020 NK1(推定直径420〜940m)は、2086年から2101年の間に 70000分の1 の確率で地球に衝突する可能性があるとされていました。しかし、プエルトリコにあるアレシボ天文台が今回の地球接近を利用してレーダー観測をおこなった結果、その可能性がないことが判明しました:
New observations by @AreciboRadar, sponsored by @NASA's #PlanetaryDefense Coordination Office, confirm #asteroid 2020 NK1 poses no threat to Earth. Radar helps NASA track near-Earth objects to determine where they will be in the future and characterize their size and shape. https://t.co/boGcC0QzFI
— NASA Asteroid Watch (@AsteroidWatch) August 7, 2020
2020 NK1 の接近時、カリブ海ではハリケーン・イサイアスが発達中で、アレシボ天文台も閉鎖の可能性があったのですが、幸いにもハリケーンが予想よりも早く通過し、天文台も被害を受けなかったため観測が可能になりました。
レーダー観測の結果、2020 NK1 は細長い形をしており、最も長い部分の差し渡しは約1km。将来もっとも地球に近づくのは 2043年8月5日早朝(日本時間)で、接近距離は 8.88LD(約341万km)とのことです:
- Arecibo Observatory weathers Tropical Storm Isaias to track potentially dangerous asteroid (レーダー画像あり)
- Phew! Newly discovered asteroid isn't an Earth-smacking threat after all (レーダー画像あり)
注: 1LD は地球から月までの平均距離で、約38万km です。
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