国立研究開発法人 産業技術総合研究所の研究成果です。地震発生後のプレート境界付近の水圧低下は、これまで考えられていたよりも 1桁小さいことが判明; 現在の技術でも測定可能な範囲なので、南海トラフでの監視対象に水圧の変化を加えれば、巨大地震発生予測の精度が上がる可能性がある、との内容です。
▼「プレートの境界付近に存在する水圧の上昇は地震に直接繋がる」 ▼「地震が起こると、岩石に形成される亀裂を通じた排水でプレート境界付近の水圧が低下し、その後、亀裂が閉じると水圧が徐々に上昇する」 ▼「亀裂形成で解放された分の水圧が今後静岩圧近くまで増加していくと次の巨大地震が発生する条件が整う」 ▼「深さ約 8km にあるプレートの境界付近に蓄積する水は、地震によって亀裂が形成されても従来考えられているよりも高い圧力を常に維持しており、地震後に解放された水圧は地震前の最大 8% 程度であったことが判明」 ▼「南海トラフで次の巨大地震が起こるまでのモニタリング指標に水圧変化を加えることで、地震発生予測の精度が上がる可能性」:
関連記事
- 東日本大震災: 水の膨張で断層が大規模に滑る (19年5月1日)
- 断層から何かが噴き出す — トルコ (20年2月21日)