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福井地震 1948年6月28日16時13分 M7.1、震源の深さ 0km (Wikipedia は 15km としています)、最大震度 6 烈震 (
震央地図)
福井県嶺北地方:『福井地震』:被害は福井平野およびその付近に限られ、死 3769、家屋全壊 36184、半壊 11816、焼失 3851。土木構築物の被害も大きかった。南北に地割れの連続としての断層(延長約 25km)が生じた。(『理科年表』)
福井平野の直下で発生した横ずれ型内陸地震。福井市では当時の最大震度 6 が記録されましたが、この地震を機として翌年には、それまで震度 6 までしかなかった気象庁震度階に家屋倒壊率 30% 以上を基準とする震度 7 が新たに設けられています。地震を感じた範囲は関東地方から中国・四国地方に及びました。(岡田義光『決定新版 日本の地震地図』、2019)
この地震では地表で目に見える断層は出現しませんでしたが、周辺の測量によって、福井平野東縁の地下でほぼ南北に長さ約 25km の左ずれ断層を生じ、東側が北に最大約 2m ずれると同時に最大約 70cm 隆起したことが確かめられました。(岡田義光『決定新版 日本の地震地図』、2019)
福井平野では多くの集落で家屋の全壊率が 100% 近くに達しました。その範囲は南北に 20km、東西に 10km ほどで、平野部周辺の山地に近づくと被害は激減しています。沖積層が厚く地盤の軟弱な平野中央部での被害が大きく、丸岡・森田などの町は文字どおり全壊しました。(岡田義光『決定新版 日本の地震地図』、2019)