4月5日から8日にかけて、3つの小惑星が月と地球に接近します(しました)。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2020 GC1 | 24~53 | (月)4月5日 16:26 (地球)4月5日 21:32 |
2.06 1.44 |
2020 GB1 | 12~26 | (月)4月6日 23:34 (地球)4月7日 08:51 |
0.78 1.07 |
2020 GF1 | 16~35 | (月)4月8日 20:39 (地球)4月9日 05:37 |
2.12 1.46 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
いずれの小惑星もアポロ群に分類されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。初観測は 2020GC1 が4月3日、GB1 が4月2日、GF1 が4月3日です。
接近時の地球との相対速度は GC1 が秒速10.2km(時速約3万7000km)、GB1 が秒速8.3km(時速約3万km)、GF1 が秒速6.1km(時速約2万2000km)と予報されています。
なお、現時点での予報では、GF1 の月と地球への接近時刻にそれぞれ ±3分の誤差が見込まれています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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