「♫ 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ」じゃなかった。『北海道新聞』の4月7日付記事から。
北海道の北端近くに位置する豊富町(地図)の海岸に、ヤシの実が相次いで漂着したとのことです。海岸の2キロほどの範囲で、4月4日に2個、5日に1個。
「ヤシは南方に生育する植物で、少なくとも数千キロ離れており、町は『聞いたことがない』と驚いている」、「町民が入念に砂浜でごみを拾っているが、ヤシの実は過去に見つかったことはない」(豊富町)、「漂着物に関するデータがないので判断はできないが、珍しいと思う。先週は西風が強かったので漂着が続いたのでは」(稚内水産試験場):
- 豊富町 ヤシの実次々漂着 数千キロ南方から? 町「聞いたことがない」 (写真2葉あり)
- 道北の豊富町 ヤシの実次々漂着 数千キロ南方から? (同一内容、ログイン不要)
「椰子の実」の歌詞は、太平洋側の伊良湖岬(地図)に流れ着いたヤシの実がもとになっているのですが、日本海の最北部に漂着するとは驚きです。日本海を航行する船舶から投棄されたり、いたずらなどで持ち込まれたのではないとすれば、黒潮と対馬海流が分かれる九州南西の海で何かが起きているのかも知れません。このところ、太平洋などの外洋に棲息するリュウグウノツカイや南方系の魚が日本海側で頻繁に見つかるのも同じ原因でしょうか。
海流の分岐点近くの鹿児島県奄美市名瀬(地図)沖では、奄美近海では珍しいウシマンボウが目撃されるようになっています。「今年に入って名瀬沖で目撃情報が寄せられている」、「奄美で見たのは初めて。海流の影響かもしれない」:
- 名瀬沖で珍しいマンボウ 興克樹さんが撮影 奄美大島 (写真あり)
- 名瀬沖で珍しいマンボウ 興克樹さんが撮影 奄美大島 (同一内容、予備)
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