大量のマグマ蓄積との情報で口之永良部島に注目が集まっていましたが、その北約 40kmにある薩摩硫黄島(地図)で 4月29日06時09分から約40分間にわたって噴火が発生しました。薩摩硫黄島で噴火が発生したのは 2019年11月2日以来です。薩摩硫黄島は鬼界カルデラの縁にできた火山島です。
「傾斜計のデータには、火山活動に伴う特段の変化は観測されていないことから、現在のところ規模の大きな噴火に至る可能性は低いと考えられます」:
気象庁はこれまで薩摩硫黄島について「火山性地震は少ない状態で経過しており、火山性微動は観測されていません」、「地殻変動観測では、火山活動に伴う変化はみられません」とする一方で、「引き続き、夜間に火映が観測され、時折噴煙が高くなるなど、長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火に警戒してください」と警告していました。
関連記事
- 噴火警戒レベル引き下げ ― 薩摩硫黄島 (12年11月30日)
- 薩摩硫黄島が噴火 ― 鹿児島県 (13年6月4日)
- 薩摩硫黄島が噴火 ― 鹿児島県 (続報) (13年6月7日)
- 薩摩硫黄島が噴火 ― 鹿児島県 (続報-2) (13年7月12日)
- 薩摩硫黄島で火山性微動と火映現象 (15年7月3日)
- 鬼界カルデラでマグマ活動 (16年11月19日)
- 薩摩硫黄島で火山性地震増加 (17年1月4日)
- 薩摩硫黄島の噴火警戒レベルを引き上げ (17年1月5日)
- 薩摩硫黄島の噴火警戒レベルを引き下げ (17年2月24日)
- 薩摩硫黄島で火山性地震が増加 (18年3月19日)
- 薩摩硫黄島の噴火警戒レベルを引き上げ (18年3月19日)
- 薩摩硫黄島の噴火警戒レベルを引き下げ (18年4月27日)
- 薩摩硫黄島が噴火 — 鹿児島県 (19年11月2日)