4月10日夜、インドネシアのスンダ海峡にあるアナク・クラカタウ山(地図)が激しい噴火を起こしました。噴煙が高さ15kmまで達し、火口から噴出する溶岩噴泉は巨大な火柱として対岸からもはっきりと見えたようです。この規模の噴火は、2018年12月に山体崩壊を起こし津波で多くの犠牲者を出した噴火以来とのことです。
- Detik-detik Anak Krakatau Meletus (動画、Anak Krakatoa erupts in seconds)
— BNPB Indonesia (@BNPB_Indonesia) April 10, 2020
上のツイートにある BNPB は "Badan Nasional Penanggulangan Bencana" の略で "National Disaster Management Agency"(国家災害管理局) の意です。
Anak Krakatau is erupting now. The first image is from our webcam:https://t.co/O8KFco7NOx— Dr. Devy Kamil Syahbana 🌋 (@volcanohawk) April 10, 2020
The second photo was taken from our observatory (~43 km from the volcano). pic.twitter.com/nlHHWIyuAw
不思議なのは、約100km離れた首都ジャカルタ周辺でも多くの人が噴火とほぼ同時刻に大きな爆発音が聞こえたと証言しているのですが、当局(PVMBG:Volcanology Center for Mitigation and Geological Disasters)は、火山観測施設では爆発音が聞こえていないので、爆発音は噴火とは関係がない、爆発音の原因はわからない、としていることです:
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