2020年3月11日水曜日

新型コロナウィルスとペストとニュートン


新型コロナウィルスの急激な蔓延によって、アメリカではハーバード大学やコロンビア大学などもネットワーク経由の講義に移行すると報じられています。このことで思い出したのはペストの蔓延とニュートンの業績のことです。

「この影響でケンブリッジ大学も閉鎖されることになり、1665年から1666年にかけて2度、ニュートンはカレッジで彼がしなければならなかった雑事から解放され、故郷のウールスソープへと戻り、カレッジですでに得ていた着想について自由に思考する時間を得た」、「こうしてニュートンは故郷での休暇中に、『流率法( Method of Fluxions)』と彼が呼ぶもの(将来『微分積分学』と呼ばれることになる分野)や、プリズムでの分光の実験(『光学』)、万有引力の着想などに没頭することができたのである。『ニュートンの三大業績』とされるものは、いずれもペスト禍を逃れて故郷の田舎に戻っていた18か月間の休暇中になしとげたことであり、すべて25歳ごろまでになされたものである」:

「1665年、腺ペストの流行で大学が一時休校となり、ニュートンはリンカーンシャーの実家に戻って2年間を過した。落ちるリンゴを見てひらめいたのはこの時で、後にニュートンはこの期間を“創造的休暇”と呼んでいる」:

今回の新型コロナウィルスの騒動が落ち着いたころ、何か大きな学問的業績が発表されることになるかも知れませんね。


関連記事