2017年4月5日水曜日

小惑星 2017 GM が地球とニアミス


4月4日夜、アポロ型小惑星〝2017 GM〟が地球を掠めて通りすぎました。

この小惑星は4月3日に発見されたもので、直径は3~6m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 GM3~6 4月4日 19:32 0.042
(1LD=地球から月までの平均距離) 

最接近時の距離は地球の中心から測って 0.042LD=16264km、地表から測って約9900km です。気象衛星ひまわりなどの静止軌道は赤道上空約35800kmですから、その3分の1以下です。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は比較的速く、速18.5km(時速約6万7000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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