2017年12月24日日曜日

3つの小惑星が月と地球に接近・通過


(2018年1月13日、最新情報にもとづいて〝2017 YD1〟の接近時刻、〝2017 YM1〟と〝2017 YJ1〟の推定直径を修正しました。)
(2018年1月6日、最新情報にもとづいて〝2017 YM1〟の接近時刻を修正しました。)

3つの小惑星が、12月15日から18日にかけて、月と地球に相次いで接近していたことが判明しました。

これらの小惑星は、いずれも最接近後の12月20日に発見されたもので、アポロ群に分類されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 YM122~49
25~55
 (月)12月15日 20:31
(地球)12月15日 21:44
 (月)12月15日 20:26
(地球)12月15日 21:39
1.33
1.52
2017 YD13~6  (月)12月15日 19:41
(地球)12月16日 07:53
 (月)12月15日 19:42
(地球)12月16日 07:54
2.64
1.77
2017 YJ18~17
8~19
 (月)12月18日 02:55
(地球)12月18日 12:55
0.55
1.04
(1LD=地球から月までの平均距離) 

〝2017 YM1〟の接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。
〝2017 YM1〟の接近時刻には ±10分の誤差が見込まれています。

〝2017 YD1〟の最接近時の地球との相対速度は極めて遅く、秒速3.0km(時速約1万km)と計算されています。他の2つの小惑星は、平均的な相対速度で秒速10km前後です。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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