(2018年1月13日、最新情報にもとづいて〝2017 YD1〟の接近時刻、〝2017 YM1〟と〝2017 YJ1〟の推定直径を修正しました。)
(2018年1月6日、最新情報にもとづいて〝2017 YM1〟の接近時刻を修正しました。)
3つの小惑星が、12月15日から18日にかけて、月と地球に相次いで接近していたことが判明しました。
これらの小惑星は、いずれも最接近後の12月20日に発見されたもので、アポロ群に分類されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 YM1 | 25~55 |
(月)12月15日 20:31 (地球)12月15日 21:44 |
1.33 1.52 |
2017 YD1 | 3~6 | (月)12月15日 19:41 (地球)12月16日 07:53 |
2.64 1.77 |
2017 YJ1 | 8~19 |
(月)12月18日 02:55 (地球)12月18日 12:55 |
0.55 1.04 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
〝2017 YM1〟の接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。
〝2017 YD1〟の最接近時の地球との相対速度は極めて遅く、秒速3.0km(時速約1万km)と計算されています。他の2つの小惑星は、平均的な相対速度で秒速10km前後です。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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