12月1日現在の天宮1号の平均高度は293km前後まで低下しています。
以下は、天宮1号の落下についてかなり詳しく解説した『産経新聞』の記事です(長いです)。「空力加熱消滅(aero-thermal demise)」、「再突入フットプリント」、「太洋到達不能極(Oceanic Pole of Inaccessibility)」、「世界人口グリッド(Gridded Population of the World、GPW)」といった耳慣れない言葉が出てきますが、結局は「どこに落ちるのか、確かなことが誰にもわからない」、「人の体に危害が及ぶ可能性は低く、1兆分の1というレヴェル」という結論です:
記事によると、落下してくる物体を危険と判断するのは、少なくとも15ジュールのエネルギーを持っている場合で、「これは約30cmの高さから落としたボウリングのボールとだいたい同じ」だそうです。ボーリングの球を頭上30cmから落とせば、頭蓋骨が陥没したり、首の骨が損傷したりするのではないでしょうか。自動車の屋根やボンネットだったら凹むと思います。
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