2012年10月28日日曜日

アイスランド北部に大地震警報


アイスランド(地図)北部の沖合で10月20日から群発地震が発生しています。これまでの最大は21日午前2時に発生したM5.6で、この地域で発生した地震としては三十数年ぶりの規模。この地域で地震が起きるとさらに大きな地震が後続する傾向があり、また、震源が南東方向に移動して陸地に近づいているため、アイスランド気象庁は23日に、防災当局は25日に今後M6.8前後の大地震が発生する可能性があるとの警報を出しました。同じ地域では、1934年と1976年にM6級、1910年と1963年にM7級の地震が発生しています:

以下はアイスランド気象庁が26日に発表した解説資料です。にピンク色の丸印で示されているのが今回の群発地震の震央、黒い星印がこれまでの最大規模M5.6の震央です。南北に伸びている大西洋中央海嶺にマグマが貫入したために起きている正断層型の地震と考えられています。一方、それらの震央から東南東方向に伸びているのがHúsavík-Flatey断層と呼ばれる右横ずれ断層です。この断層沿いに緑色の丸印で示されているように地震が起き始めています。中央海嶺での群発地震によって、この横ずれ断層に新たなストレスがかかったために地震が起き始めていると考えられています:

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