私たちの住む太陽系に最も近い恒星系であるアルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)に惑星が発見されました。チリにあるESO(European southern observatory、ヨーロッパ南天天文台)のHARPSという装置を使った観測によって存在が確認されたものです。HARPSは恒星の視線方向の速度を超高精度で測定する装置で、惑星が公転することによって生じる恒星の周期的な〝ふらつき〟を観測し、惑星の存在を検出することができます。
発見された惑星の質量は地球の1.13倍で、これまでに発見された太陽系外惑星の中では最小です。三重連星系であるアルファ・ケンタウリは、アルファ・ケンタウリA、同B、同C(プロキシマ・ケンタウリ)の3星からなっていますが、発見された惑星はBの周囲を公転しています。Bからの距離は600万km(太陽から水星までの距離より大幅に近い)で、公転周期は3.2日(速い!)とのことです:
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