イタリアのラクイラ地震に関連して地震学者らに有罪判決が出されたことを受けて、〝The Voice of Russia〟のサイトが以下のような記事を掲載しています:
上記記事では、東北地方太平洋沖地震の発生前に「2011年春に日本で大きな地震が起きることについては警告されていた」という事例を紹介していています。長い記事ですので、それらをまとめてみます:
▼ 1997年、ロシア科学アカデミー極東支部太平洋海洋学研究所地学テクトニクス物理研究所のワレリー・アブラモフ所長は、自らの論文のなかで、「日本の関東地方は2011年、国際基準で10以上の地震の危険がある」と書いていた。
▼ 2011年2月21日、つまり、地震の3週間前、ドイツで働いている音声オペレーターのロシア人、アルチョム・ドラグノフさんは、領土問題をめぐる露日関係の先鋭化を受けてブログのなかで次のように書いていた:「日本について。彼らと戦争は起こらない。地震が近く日本を襲うだろう。爆弾さえ必要ないのだ」と。
▼ ロシア科学アカデミー地球物理学研究所の主任研究員で、物理数学博士のアレクセイ・リュブシキン氏は、2008年すでに2010年末から2011年初めにかけて日本で強い地震が起こるとしていた。
▼ イスラエルハイファにある地震予測民間研究所で働く、アレクサンドル・ヤゴジン氏は、(中略)地震の数週間前に、スエズ運河およびロシア欧州部で共鳴振動を観測したという。これによって、反対側の日本で大きな地震が起こることが予測できたという。
▼ フクシマの2日前、ロシア国立気象大学(サンクトペテルブルグ)の地震研究室は自らのサイト上で、地震予測を掲載した。ヴィクトル・ボコフ室長は「ラジオ・スヴァボーダ」とのインタビューの中で、(中略)これは大気の状態と地震との関係を分析することによって、2日前に地震を予測することができると語っている。
最後のボコフ室長が地震予測を掲載しているサイトとは、日本の地震予知系の掲示板で「ロシア・サイト」とか「ロシアの地震予測サイト」と通称されているものだと思われます。
記事の最後には、非常に気になることが書かれています:
フクシマに関して、震源に関する予測は当たっていたものの、その揺れの強さが実際の8.8ではなく、5と予想されていた。ボコフ室長は、地震学者らは予測に際してパニックを下げるために強さを低めに決定すると指摘しており、またイタリアで地震を予測したために訴えられた研究者のような運命を繰り返さないためだと語っている。他の専門家らは、多くの観測所では壁に行動規則が掲げられており、パニックを避けるために、強い揺れについては予測に掲載しないよう指示されていると語っている。
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