2010年2月12日金曜日

地震に危機感 ― イラン

ベネズエラのチャベス大統領が、アメリカの地震兵器の「最終ターゲットはイランだ」と発言したからというわけではないでしょうが、イランでは地震に対する危機感が高まっています (チャベス大統領の発言については、このブログの 2月 6日付記事「ハイチ地震はテクトニック兵器のテストだった?」を参照してください)
特に人口 1000万人を抱える首都テヘランでは、社会基盤の整備が急激な都市規模の膨張に追いついておらず、建物の耐震化などの地震対策はほとんどおこなわれていません。「直下に多数の活断層があるテヘランでは統計上、約150年周期で大地震が発生するとされ、現在はその周期を大幅に過ぎ再び危険性が高まっている」、「テヘランは柔らかい堆積物でできた地盤の真上にあり、ハイチの首都ポルトープランスと似ている」とされ、「ハイチと同規模の地震が起きればそれを上回る犠牲者が出る」との警告が出されています。

万が一、大地震が発生して甚大な被害を被っても、現体制のままでは西欧諸国からの援助は受け入れられないでしょう。大地震を機に政権が崩壊すれば話は別ですが。

ところで、テヘランの位置をご存知でしょうか。地図上でイランの位置はわかっても、首都テヘランを指させる人は少ないのではないでしょうか。私もそうだったのですが、テヘランは意外にカスピ海に近いところにあります。以下のグーグル・マップにテヘランの位置をマークしましたのでご確認ください:

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