横浜で 2月に霧が観測されたのは、1998年 2月20日以来 12年ぶりだそうです。
「移流霧」がどのようなものかは、上記 2つの記事中に簡略な説明がありますが、手元の『気象の事典』(平凡社)には次のように書かれています:
advection fog 湿った空気が、その空気より冷たい地面や水面の上に移動し、下から冷やされて発生する霧。春から夏にかけて三陸沖から北海道の東海上で発生する海霧は、その代表的な例。
「移流(advection)」は、物理学や流体力学の用語で 「大気や海洋中の物質または物理量の分布状態が、そのままの形で流体の運動、すなわち流れによって移動する過程」ですが、「気象学や海洋学では水平移流を略して単に移流といい、鉛直移流を対流とよぶ場合が多い」とのことです(『気象の事典』) 。
ちなみに移流が “advection” であるのに対して、対流は “convection” です。
鳥取県では 2月 9日朝にこの移流霧が発生しています:
- 霧中の仙境 東郷池で「移流霧」 (写真あり)